明日は歓送迎会

なかなか思うように仕事がはかどらないなあと思いつつ、
新年度が始まって2ヶ月が経とうとしている。
大好きだったSNSが無くなって3週間ほど。
だんだんリアルタイムな日記の生活から離れつつある自分。
きっと、リアルに書くと（書き下ろしてしまうと）、年の割に波立つ感情が投影されて、
身も蓋もない有様になるんだろうなと思いつつ、新年度、気がつけば明日は歓送迎会。
いつになったら送られる側になれるだか、ここを離れられるんだろうか、
そんなことばかり今日は思いながら、1日をやり過ごす。
送られるどころか、時間にだけどんどん押し流されていく自分を感じる。

娘の成長を見ていると、目に見えぬ世界に柔らかく手足を伸ばして
あちらこちらにとっかかりを見つけて、ロッククライミングしている。
そんな感じがする。掴むものが何かわからなくても、上に上ろうとしている、
世界の高み、広さを目指してゆっくりと上へ上へと移動しているような。
体も大きくなり、心も成長してくれていれば言うことはないのだが、
新年度娘は娘なりに苦労しているようで、新しいクラスでの居場所、
友達関係はどうなっているんだか、気になる所ではある。

かくいう親の私は、いったい上っているのやら落ちているのやら、
しがみついているのやら、目標地点はどうなったのか、
世界は広いということはわかっていても、
その先を眺めようという気力は・・・体力は、
自分の手足はどこにあるのか。そんな感じばかりする。
日々の生活の中に何を迎え、何を送り出そうとしているのか。
毎日が祝祭日、歓送迎会のようにざわめいていて欲しいような、
そんな訳のわからない思いが頭の中をかすめる。

皐月も残り三分の一。もう少しあちらこちら精力的に動きたいと思いつつ、
体は許してくれない。体力も気力も、新年度を引き継ぎ、引きずり、
どうにかこうにかスタートを切った後、安定軌道に乗せるのに躍起、
そんな感じで予定に追われ追われてここまで来た感じ。
もう少し前向きに、予定を追いかけるお出はなく追い越したい。
そんな思いを毎年抱えながら、毎年スケジュールとにらめっこ。

世界が自分を追っかけてくるぐらい、自分が先に進んでいる。
そんな毎日であれば、ものの見え方も変わっていくのだろうけれど、
今はただ、眠りの足りない、眠りの浅い、不機嫌な慢性痛に悩まされつつ、
残り少ない暮れゆく春の行く末を眺めている。

流される力

行く先は晴れやかに　あるいは、うろ覚えの詩が世界を救う