Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

歓送迎会は30分

仕事というものは、いつ何時どんな横やりが入るかわからない。
まあ、水ものと申せましょう。ま、どんな仕事でもそう。
昔、親子水入らずで外出を楽しみ、夕餉を囲もうとした瞬間、電話。
家人の職場、燃えてしまいました。火事で。
突発事項、人生いつ何時何が起こるかわからない。
だから古人曰く、人生万事塞翁が馬。
そう思わなくちゃ、やっていられないんだよね。
禍福はあざなえる縄のごとしって。
で、何事もなくつつがなく大過なく日々を終えて週末に・・・、
向かうことが出来なかったのがたまたま今日だった。
それだけだということ・・・。
予定があったとしても。


そんなことで? そんなことが? そういうものなの?
それっぱかしのことがどうして? そういう流れになること自体、予測不可能。
それはどう考えても変。そういう風に受け取る方がおかしい、ありえない。
納得できないのはこちらの方。噛み合わない歯車を、両手一杯に抱えた気分。
それが、今日の出来事。
平行線というよりも、次元の異なる空間を眺めもって、ですね、
この私にどうしろと? というよりも、どのように収拾を図れと?


偏執的な価値観に凝り固まっている、その輩を相手に、ですね、どうしろと?
話してわかる相手ならば、こういうことにはならなかったとも言える。
歩くわがままとしかいいようのない自己中心的な言い分、それは、
世間の常識には当てはまらない「特異点」だから、ばかばかしいほどに許せない。
なのに、「特異」であるからこそ、許されて当然、認められて当たり前、
そういって憚らない人間がいれば・・・端で見ているのも聞いているのも疲れる。
訳のわからない泥仕合、消化試合、そんな風にしか。


色んな人が事態を収拾しようと、手を変え品を変え・・・。
でも容易に決着は付かず時間切れ。
いったい何をどうすればいいのか、途方に暮れたまま、
「わがまま」で「被害者意識」の高いクレーマーを持て余す。
こんなことは今まで無かったなあと、色んなケースに振り回されるものだと、
周りも含めて疲労焦燥の色を深めたまま、取る物もとりあえず、
遅刻して歓送迎会の場に到着したものの、残り時間は30分。


ちょっとばかり、口惜しい。よりによってこんな日に。
食事はいつでも食べられる。しかし、もう会って話をするのは難しい、
そんな人が沢山いるというのに。
形ばかりの挨拶ではなくて、ほんの一言二言でいいから直接交わす言葉、
それがお互い必要だったはずの人もいるというのに。
そして、去っていく人がどんな思いで挨拶をしていたか、
本当に聞いてみたかったというのに。


送られる側になってみたい私。
その言葉を、先に出て行ってしまう人々の言葉も聞けず。
歓送迎会だったはずなのに、どたばたに紛れて、
目と目を合わせることも無かった人も・・・。
残念無念、共有できるはずだった時間が二度と再び持てないことが。
わずか、30分。人生万事塞翁が馬。よりにもよってクレーマー。
日々を流されないように、安穏とルーティンワークに埋没せぬよう、
神様が遣わしたクレーマーはよりにもよって、こんな日に。
やれやれ。それでなくても思い入れがあった今回。
日時と場所を設定していた私としては、何ともやるせない。

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