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2011 親子のためのオーケストラ体験教室

小学生の娘がこの企画に参加するのは最期かも。
余りにも周囲の年齢が低いし。親子のための音楽会といっても、
肝心の娘は、来年、親と一緒に行動してくれるとは限らない。
そう思いつつ、天下茶屋までやって来た、1年ぶり。真夏の大阪フィル。
本日は昨年も参加した「親子のためのオーケストラ体験教室」
昨年の記事はこちら→http://d.hatena.ne.jp/neimu/20100731
大阪フィルのブログ→http://osakaphil1947.blog66.fc2.com/page-2.html



昨年同様、「よくまあ、ここまで晴れるなあ」と、うんざりするほどの晴天。
家族待ち合わせの場所から歩いてくると、チケット売り切れの張り紙。
もちろん前売り券は入手済み。それにしても、会場前から並んでいるのは、
乳飲み子を含み子供連ればかりなので、かまびすしい。
昨年もこうだったか。胎教もよき音楽が必要とはいえ、
だんだん喧騒から離れたい年齢の私たち。



子育ても最初で最後の初陣を突っ走っているとはいえ、
乳幼児ではない年齢の、思春期のはにかみと分別を持ち始めた娘には、
少々居心地が悪いコンサート会場。よく言えばアットホームでラフ。
悪く言えば・・・非日常というべきか日常というべきか、
音楽の世界が身近にあるのは嬉しいが、ちょっと垣根が低すぎやしないか。
そう感じてしまう、自分。楽しいから遠ざかりながらも、
今しばらく「小さな子供」の振りをする娘と過ごす時間。


    

  


小さい子に混じって様々な楽器を体験する娘。
たった1年間の楽しかった音楽部を懐かしむのか。
(顧問の先生が転勤されて、6年になって娘はクラブをやめてしまった)
中学生になれば吹奏楽をやってみたいという時もある。
音楽を生活の中に取り入れることが出来れば、とりわけ仲間と共に、
切磋琢磨し楽しむことが出来る時間を人生の中に持てれば、
・・・私たち夫婦はそう願って連れてきたが、娘は何を感じているか。


   

  


<プログラム>
1.オーケストラ演奏
  チャイコフスキー/バレエ組曲白鳥の湖」より“情景”
2.オーケストラのそれぞれの楽器の音を聴いてみよう(楽器紹介)
3.オーケストラの楽器を触ってみよう
4.オーケストラを指揮してみよう
  J.シュトラウス?世/ラデツキー行進曲
  ベートーヴェン交響曲第5番「運命」第1楽章より
5.オーケストラに参加してみよう
  ビゼー/歌劇「カルメン」第1幕前奏曲闘牛士」末尾
6.オーケストラと一緒に歌おう
  H.C.ワーク/大きな古時計
7.オーケストラ演奏
  ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」



昨年も、大きなチューバでラジオ体操をしてくれたお兄さん。
大小の打楽器は様々な音を出して、ユニークこの上ない。
木のへらのようなものが、鞭の音を出しているとは知らなかった。
オーケストラの中では放送局の効果音係の如く活躍する小物たち。
子供の頃、大太鼓・小太鼓・シンバル・カスタネット・トライアングルぐらいしか
知らなかった私と違って、子供たちは何を心に残して育つのだろう。


    

  


オーケストラの楽器紹介、楽器体験、指揮者体験。
娘もじゃんけんに参加したが惜しくも最後まで残れず、
今年も指揮台に立つこと叶わず。ラディッキー振りたかったね。
白鳥の湖」から始まった今回。「大きなのっぽの古時計」の合唱。
昨年1年間鍛えた娘の喉、家では聞くことのない声が隣で響いた。
そして、ベルリオーズ。本格的なクラシックの演奏の後、
小さな子供たちは音楽に合わせて輪になって踊った。
フレンチカンカンとまでは行かないまでも、「天国と地獄」を。
そして、あっという間に静寂に戻る会場。


    

   


私たちは、最後まで残って昨年も眺めた会場の楽器、譜面台、
今は亡き朝比奈氏の写真、その他諸々の物を眺めて余韻を楽しんだ。


    

  


来年は多分、参加することは無いだろう。
子供向けのこのコンサートに。私たちは名残を惜しんだ。