Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

「魔女のブーケ」と「赤い鳥」

山道坂道の美術館記念館見学を終えて、阪急宝塚線池田駅から梅田経由で
地下鉄御堂筋線心斎橋まで。そこで用事を終えた娘と合流し、遅めのランチ。
15時前ぎりぎりというのに良心的。日航ホテル地下街のお店は、安くて満腹ランチ。
二人で腹ごしらえも充分、いざ、初めての試み、観客参加型観劇『魔女のブーケ』へ。
会場となるホテルの入り口には、何故か巨大な黄色いパラソル。


  


紹介されてチケット購入したものの、普段見る演劇とは異なる雰囲気。
娘は少年探偵団の一員になる予定だったので、少々緊張の面持ち。
どちらかというと低年齢の子ども達、男の子が多かったか。
親子連れ、劇団関係者。本当の結婚式場として使える素敵な愛の洞窟、
グロッタのレストラン全体を舞台として使うらしい。


  


話が結婚式の設定だったので、ドレスアップして来てねというご要望に、
残念ながら応えることが出来ないかーちゃんと娘のテーブルには、
既にお話のヒントになる血糊の付いたランプが・・・。
というわけで、席に着いた時からわくわくドキドキ。
さあ、コナンのアニメで鍛えた君、どれだけ頑張れる?


  


結局考え過ぎて、「こんな推理じゃなくて裏があるよね」と悩んだ娘、
最後に答を変えてしまい、外れ。最初のままで良かったね。
深読みし過ぎてドツボになるのは、かーちゃんに似たか。
『石橋を叩いて渡る』ではなくて、
叩いて割ってしまい、渡れなくなるパターンのかーちゃん。
そんな所まで似なくていいのに。
さて、ストーリーネタバレと、セットの写真は無しで。
ちなみに、こちらには推理中の少年探偵団のメンバーとして、写っていました。


さて、推理タイムとフィナーレの後、再びそれぞれの予定に従って、
すぐに別れ別れになるのも寂しいので、お茶をして帰ることに。
かーちゃん思い出のココアのお店。『赤い鳥』に連れて行くことに。


      
  


甘酸っぱい青春の思い出があるこのお店、ココアは実らぬ恋の味。
いえいえ、それは娘にはまだ早い? 
そう、若かりし頃からあるこの店、老舗ココア店。
店内の内装も久しぶりに来店の夏仕様?


    
  


家で飲むココアとは違って、ちょっと大人のココアの風味、演出、味わい。
静かに過ごす、娘と二人きりの夕暮れ。
あと10年もしたら、娘は誰とどんなお店でお茶をするようになるかしらん
その頃、この店はやっているかなあ。まだまだ、残っていて欲しいけれど。


    
  


昼のランチを同じぐらいのお値段の、一杯のココア。
こんな贅沢をさせてしまうのは、娘が恋人代わりだから?
本当に町中に二人きりというのも、久しぶりだから?
私が思い出の中の景色に若い頃の娘を置き換えているから?


    
  


赤い鳥小鳥、何故何故赤い? 赤い実を食べた?
恋も思い出も溶けていく、時間の流れ。
若かったあの頃、娘とこの店に来ることがあるなんて、
そんな未来が待っているなんて思いもしなかったけれど。
そばにいて欲しいと願った人は、今はどうしているのか。
ちょっと感傷的な黄昏時。


    
  


外に出たら、『なにわクルーズ』で川から見た景色を
道頓堀の橋の上から長めながら帰ることに・・・。
室内の明かりと、町中のネオンサイン(発光ダイオードだけれど)のこの違い。
実に文化的ながらも対照的な午前と午後、
池田でとーちゃんと心斎橋で娘と、デートした1日。

タイガとココア 障がいをもつアムールトラの命の記録

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孤独な夜のココア (新潮文庫)

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