Festina Lente2

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TVで学ぶ、世界を旅する

1 ためしてガッテンで学ぶ動脈硬化

血流を早くすると血管が広がり、血圧を下げる。
さて、どうすれば血流を早くできるのか。
突然死を招く脳血栓、ノックアウト型脳梗塞
小さな脳梗塞は既に起こっているだろうけれど、これだけは避けたい。
心残りありすぎの現状、こういう無くなり方は嫌だ。
PAも効かない脳梗塞、夢の特効薬が効かないとなると、
どうやって自衛すればいいのか。


・・・やっぱり適度に運動するしかない。
歩く程度のスロージョギングとはいえ、運動には違いない。
激しい運動は活性酸素で余計に体を疲労、老化させる。
穏やかな運動でリラックス、体温を上げる、抵抗力を付ける、
そして、有酸素運動で血管内の細胞を規則正しく並べることが可能。
血管の内皮細胞が綺麗に並ぶと、血管そのものが傷つきにくくなり、
血流が良くなり、NOが沢山出てきて血管が広がる。
「小さな親切、余計なお世話」のフィブリンの働き、
傷を塞ぐはずが、過保護? セーフティネットどころか、
網の目ならぬ血栓ができてしまうというから怖い。
運動で血管内の細胞をなめらかにすれば、この負の連鎖、
マイナスのパターンを避けることが出来る。なるほど。


1日30分が目安のジョギング。小分けにしても良いそう。
つまりそれだけは歩きなさい、動きなさいということ。
それは出来ている筈なんだけれど、ねえ。
痩せてなおかつ、運動が体にプラスになる以上に
食べたり飲んだり、寝不足だったら何にもならんよなあ。

  
2 ゲント美術館へ行きたい

何気なくTVを見ていた。民放は宣伝が入るから嫌いだ。
BSも雨の日はデータが壊れて綺麗に映らない。
BSの民放も通販番組ばかりで馬鹿馬鹿しい。
そう思っていたのだが、今日見た番組は素晴らしかった。
BS朝日『世界の名画―美の殿堂への招待』はなかなか優れもの。
民放にありがちな陳腐なカメラワークもなく、閑かなトーンのナレーション。
蘊蓄をさらりと流して、もう少し聴きたいと思う所で寸止め。
素晴らしい絵画を中心に、極上の時間を与えてくれた。


ゲント美術館。名前だけは知っているが、行ったことはない。
ヨーロッパをあちらこちら訪れたが、ベルギーは盲点。
残念ながら、北欧と同じく、全く足を踏み入れていない地域。
なので、画面に広がる美しい景色に思わず見とれる。
そして、エミール・クラウスに代表される数々の絵画。
ああ、仕事を引退して海外を飛び回れるような日々が再び訪れたら、
是非ここに行かなくては・・・。
この川沿いをそぞろ歩き、フランドル絵画を存分に見たい。


そして、この夜の番組のハイライト。
NHK世界遺産への招待状 リビア 謎の古代都市 キュレネ遺跡」を見た。
紛争で大変な国の古代遺跡、そこで研究する人々の熱い思い、
国境を越えた交友、リビアとヨーロッパの古代の交流は如何なるものぞ?
幻の植物、シルピオンに掛ける情熱等を垣間見た。
昔々思春期に『未来への遺産』を見た頃の興奮がわずかに蘇る。
キュレネという砂に埋まった都市、まだ発掘が終わらない、
研究途上の古代遺跡に眠る謎、秘密に迫りたい。


今も謎とされる植物、万能薬だったというシルピオン。
大切な輸出製品だったシルピオンの樹液の塊。
金と同等に扱われたというその植物は乱獲のために絶滅。
未だ発見の手がかりはない。
パリ大学に残る古代のコインに彫られたシルピオンの姿。
似たような植物あるらしいが、薬効はどうなのか。

壊れた脳 生存する知 (角川ソフィア文庫)

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旅名人ブックス56 フランドル美術紀行

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かつてサントリニ島が噴火した際、難を逃れてきたという住民、
家族のうちの息子が一人が選出されて、わき水のあるこの地に辿り着き、
キュレネという大都市になったという、その話だけでもわくわく。
アエネーイスやローマ建国の歴史、伝説の世界を彷彿とさせる。


何よりもイスラムの国の、その土地の過去は花開くギリシャ文化、
地中海文明だったことに、宗教も民族も越えて、
歴史が存在していることに感動。
TVで学び、TVで世界を旅した夜だった。
(え? TVの見すぎですって? その通り)

http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/invitation/special0824.html

CasaBRUTUS特別編集 世界遺産 新装版 (マガジンハウスムック カーサブルータス・トラベル 1)

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リビア物語―世界遺産と大砂漠の旅

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