Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

イバラードから大阪城へ

(写真は大きくなります)
丸一日出かける娘の弁当を二つ作り、駅まで送り、市内に出向く。
デパートで開かれるイバラード展のサロンの前で家人と待ち合わせ。
欲しい絵は多々あれど、そうそう手が届くものではない。
本当ならば大きい絵を飾りたい。絵はがき程度ではなくて・・・。


  


心の片隅に憧れと諦めを同居させながら、眺める展覧会は久しぶり。
ファンクラブSNSが閉じられてから、画家その人に会いたしと思い、
少し時間を取ろうと昼食後も再び訪問したが、接客中。
(私はケータイやMIXIで連絡を取るような生活はしていないし)
もしかしたら、顔も名前も知らないだけで、SNSに居た人が・・・?


  


その後の予定もあったので、お声を聞きたかったが断念。
その場を後にする。昔の絵に書き足されたという、ベンチの親子。
お孫さんを得て、風景の中に描き足したくなったものか。
欲しいと思った絵手頃な値段の絵には、既に買い手が付き・・・。


    


せっかく市内に来たからにはと予定していた「四天王寺ワッソ」は、
地下鉄の駅の張り紙を見てびっくり、雨のせいか中止になっていた。
それほど大雨ではないものの、残念。
しかし、いったん市内まで出てきてここで諦めるわけにはいかない。
幸い四天王寺ワッソの会場、難波宮の近くには歴史博物館もNHK大阪もある。
しかし、家人と小雨の中、11月なのに歩くと暑いほどの気温、
80周年を迎える大阪城へ出向いて、特別公開の櫓や金蔵、天守閣を見学することに。


  


同じような考えのワッソ見学から流れた人か、外国人観光客も多い。
今年は再建80年を記念した催しが多かったらしいが、
大阪城に訪れるのは春の大阪フィルの野外コンサートの時だけで、
見学に入るのはほぼ初めてだと言っていい。
むろん、子どもの頃に来たことはあるのだが、殆ど記憶に残っていない。
特に、今日見学できるのは普段は非公開の場所。
まず、千貫櫓・多聞櫓へ。


    
  


薄暗い廊下の明かりは電気だが、演出が良く夜の雰囲気。
こんな所でむさ苦しい節がひしめいていたのかと思いきや、
現在残っている大阪城の遺構は江戸時代のもの。
豊臣の誇った城の偉容は完膚無きまでに焼き尽くされ残っては居ない。


    
  


それでも、城の石組みに残る様々な文様は、歴史の一コマを感じさせてくれる。
太い木の柱、梁、出土品の数々、何度も火災にあって残ったもの、
消え去ったもの、残骸であっても今の大阪に影響を残した城の、
ある一面、側面、普段知らされては居ない部分。


    
  


歴女が多いせいなのか、城ブームのせいなのか、足元の悪い小雨の中、
思いのほか若い人も多い。文化の日から連休の観光客もいるのかも知れない。
小窓から覗けば思いがけない広い視野。
敵を監視できるように、道がしっかり見える高さに覗き穴。


    
  
   


そういえば、大手門から入ってきた私たちは、大名クラスではなく
将軍クラスの入城となっている。当時なら普通は通れないはずの道を。
足元を見れば何百年も前の鑿(のみ)や鋸(のこ)の跡が黒光り。
分厚い材木の木組みを見る度に思う。こんな木はもはや手に入らないだろうと。
城を何十何百年と支られるほどの木は、それだけ樹齢が必要だから。

 
  
    
  


再び来た道を戻り、外へ出る。
改めて城の石垣の大きさにびっくりさせられる。
何度も話に聞かされ話題になるこの石組み。よくもまあ、石と言うより、
岩としか言えないものを運んできたものだと、唖然。


    
    
  


さて、やっと本命、天守閣へGO!


イバラード物語―ラピュタのある風景

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