Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

大阪城天守閣へ

昨日の続きの記事です。(写真は大きくなります)


さすが天下の城と思わせる城壁に圧倒されつつ、中へ中へと進む。
と言っても、現在の大阪城は徳川家が建てたもの。豊臣時代の遺構は少ない。
いまだ発掘調査がされるほど、落城後は深く埋められその上に再建され、
消失してから再建されるまで、天守閣無き城として存在したこの地、
かつての堀や川の存在を知らせる地名・駅名が、水の都だった大坂を忍ばせるのみ。


  


菊の花も通る門ごとに色を変え、白や紫、黄色と変化。
見事に栽培された大輪の菊が展示されている。
大阪歴史博物館の前身だった建物は、昔、えーと何だったっけ?
昭和35年に開館した大阪市立博物館(旧陸軍第四師団司令部庁舎)だった建物。
そこを通り過ぎて、眼前に広がる天守閣。

  
  


少し足元が悪いものの、雨も上がり、大阪城天守閣に到着。
外の金明水の井戸屋形の瓦に魔除けの桃、
城の瓦にも豊穣の印の桃、なのにあっという間に絶えてしまった豊臣家。
家臣どころか身内を大切にしなかった罰が当たったからなのか。
日本初の武士政権、鎌倉幕府も似たような形で源氏三代はあっという間に消え、
北条氏が実権を握ったけれど、それ以上に悲惨な豊臣家。
そんなことを考えると、何やら複雑な心境。


    
  


実はエレベーターで展望台近くまで上がれるが、上りのみ。
下りは全部階段を歩いて降りてこなければならない。
特別展示があるので、館内アナウンスがかまびすしい。
4時半までの特別公開のため、共通チケット当日のみと。
さて、やはり眺望を一番にと上がってみれば・・・。


       


景色は素晴らしいが、曇天のせいかもう一つきりっとした景色が撮れない。
小学生の頃遠足で来たような覚えがあるが、全く何の記憶もなく。
80周年だから整備されたのだろう館内や外壁の飾りは、
公開された映画『プリンセストヨトミ』の影響なのか、女性的に見える。
いや、見学者に結構若い人が多いせいか。


     
  


歴女達はちょっとしたファッションショーを兼ねて、記念撮影に余念がない。
様々な展示は興味深かったが、ここはちょっとはしょってアナウンスの指示通り、
普段非公開の金蔵へ行かなければと少々焦る。
土産物を買うのも気恥ずかしいお上りさんではない府民としては、
ポスター展示のみ写真に収めて、天守閣を出ることに。


      


ステージではイベントで歌が披露されていたが、それをBGMにして、
最後の特別公開、「金蔵」へ。って、もう「金」はありません。
隠し財宝というか何というか、どさくさに紛れて消えてしまったらしい。
大判小判がざっくざっくだった頃、どんな風にお宝は保存されていたのか。
北海道に運ばれる途中、船と一緒に沈んだ? など、諸説紛々。


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自分の稼いだ財産さえも目減りしていくだけの不況の現在。
派手好みの太閤さんの金の茶室どころではない、
ちっぽけな稼ぎをお宝とは言えないまでも、守っていかねば。
それにしても、この偽物小判、本物だったらなあ・・・。


     


休憩に歌を聴きながら巨峰味のソフトクリームを舐め、
歌を聞き、菊を愛で、とろとろ帰り道。娘との待ち合わせ時間まで、
まだ間がある・・・。仕事が無い休日の午後は長いとはいえ、
秋の日はつるべ落とし。雨風のない暖かい場所で座っていたい。
今日は一日中立っていたしねえ・・・。蓬莱中華で小腹を満たし、
『ミッション 8ミニッツ』。
本日外出先での締めくくりは、アイスコーヒー。


    
    


娘と合流帰宅後、録画『トンイ』と、『イ・サン』をチェック。
午前様になるまで夢の国の一日でした。
いやあ、ハードに過ごした金土日だったなあ。


大坂城 (PHPムック)

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いま蘇る戦国絵巻 8、家康II 大阪城包囲網

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