クロアチアと鴨川沿い
クロアチアという国はなかった、私が訪れた時は。
ユーゴスラビアだった、あの頃は。
何故、今でもその国のことを思い出すかというと、
そこに住む、尊敬するブロガーであり、写真家、文筆家でもある
一人の女性の写真展を見に行ったから。
→http://monologue25.wordpress.com/
→http://hrvatska.exblog.jp/16973375/
大桑千花さんの、この企画展示についての写真は、こちらの方が美しい。
→http://tamarind.exblog.jp/15140345/
なので、今日ここに載せた写真は大桑さんが写したもの。
宮城県人2世としては、色々考えさせられる日々。
そう、あの日以来。3.11以来。
県人会で頂いているカレンダーの日数も残り少ない今年、
毎月のページに載せられていた美しい景色、風景、行事は2度と、
以前のように見ることは出来ないのだと、月ごとの写真が変わる度、
カレンダーを眺める度に思わざるを得なかった。
そして、遠い海の向こうで大桑さんは活動を始めたのだった。
初めて来た場所、大学の1階のロビー。沢山の鶴が写る。
異国の人々が日の丸を、鶴を、励ましのメッセージを、笑顔を、
こちらに向けて、送ってくれていた。
子どもも大人も、オリンピック選手も、日本に向けて。
あの時、自分に出来たことは何だったのだろう。
年の瀬が近付くに連れ、悩ましい。
・・・あれ、ガラスに撮影している自分が映り込んでいるね。
その奥の大谷大学博物館では書道家の署の展示も。
絵心どころか書にも無縁の私、文字も絵と同じように鑑賞。
書家が上海大学の創設者であったこと、台湾で没した長命な人だったこと、
年表で知り、過酷な時代を生き抜いた人の書を改めてまじまじと見る。
「草聖 于右任書展」
せっかく初めての場所に来たので、鴨川沿いまで出てみることにする。
正午前後、寒さにもかかわらずでかい望遠レンズを付けたカメラで狙うその先、
私のようなコンパクトデジカメの人間には真似することの出来ない世界。
シャッターチャンスを狙って飽くなき自然観察。
ブログの世界はニュースか、小ネタ、写真、文章で持つらしいが、
私の写真は単に個人的な行動記録の延長線上、文章の添え物。
写真は主役にはならない。
ブログの先輩諸氏は、目の付け所も写真も、
気合いの入れ方が違うので、常々その視点、視野、観点、
映し出される別世界を目の当たりにして驚かされるのだが、
きっと今日ここでむつまじく並んでおられる方々も、
カメラを覗き込んでシャッターチャンスの瞬間を共有しつつ、
クリスマスイブの昼下がりを楽しんでおられるのだろう。
一人でウロウロするのは寂しいが致し方ない。
その向こうには、植物園があって夜はイルミネーションがあるとか。
夜までは京都にとどまることは出来ないが、せっかくだから、
温室を見に行こうと意を決して? 歩く。
何だか寒さと運動不足でぎこちない散歩と相成った。
入園料200円。高くはない。しかし温室は別料金だった。
入り口。リースが飾られて季節感を演出。
何故か温室に辿り着くまでに、面白い彫刻発見。
それにしても何故、こういう物が?
どうやら園内にはあちらこちらにこういう彫刻が?
それにしても真冬の植物園に来るなんて、
それもイルミネーションのない真っ昼間に物好き・・・と、
自分で自分に突っ込みながら、入園。
思うに、外から眺めると温室は巨大な鯨のようにも見える。
さて、体を温めがてら入ることにしよう。
エルサレム・クロック―イスラエルの春夏秋冬 (私のとっておき)
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