Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

京都府立植物園と陶板名画の庭

京都府立植物園の本日は夜のイルミネーションで盛り上がるはず。
しかし、私は温室を見て、この広い植物園を横切って地下鉄の駅を目指す予定。
さて、ポインセチアはいつからクリスマスの花として定着したのか。
見慣れた形の花と色もあれば、あれ?というものもあるが、
とりあえず、せっかく来た温室の珍しい花々を鑑賞。
・・・途端に眼鏡よりもカメラのレンズが曇って、見えなくなった。


    
    
  


南国の花のわりには楚々とした色合いの花が多い。
露滴るもの、ふわふわしたもの、垂れ下がるもの、浮かぶもの、それぞれの形と色。
あれに見えるは・・・鬼蓮。そして、向こうはパパイヤ?
こんな風に緑色から熟れてあんな色になるのか・・・。
随分大きくなる樹だったんだねえ。それに幹生のカカオって・・・?
自然に受粉しないので人工交配の幹生果。うわぁ・・・。幹から実。
それぞれ葉の付き方、茎の付き方、デコボコ、グリーンのパズル、
幾何学模様。花だけではなく葉や茎、幹ばかり見ていても面白い。


    
    
  


ずぼらな私は名前をメモしてこなかった。
先輩諸氏は、お見知りおきのものも多いのだろうが。
サボテンのコーナーでは面白い名前を見つけた。
「アアソウカイ」ってなかなかふざけた名前。マダガスカルからわざわざ。
随分背の高いサボテンだこと。温室の天井を見上げなくては。


      
  
  


この紫の蘭は知っている。大学を卒業する時のスーツに飾った造花の蘭。
母が私のために誂えて買ってきてくれたものが、この花だった。
蘭のコーナーになると見たことがあるものが増えてくる。
名前はともかく、よく見る花、生けられている売られている花。
オンシジューム胡蝶蘭程度しか知らない私には、貴重な花の説明が
理科の時間、生物の授業のように思える。
例えばこれ、細長い蘭は彗星蘭、ダーウィンの蘭とも呼ばれる。
長い得意な形態からこの花の蜜を吸う昆虫がいるはずだと・・・。
果たしてながーい口を持つスズメガ発見。そんなロマンを秘めて、
楚々と温室で咲き続ける薄緑色のアングレクム・セスクイペダレ。


  

  


温室出口で、本来こうなるはずの夜景のポスターをパチリ。
公園出口付近のかわいい女の子の彫刻もパチリ。
・・・あれ? 公園の向こうに何故か「最後の審判」が見える。
どういう事? クリスマスのイベント? 
いや、降誕祭に最後の審判はないだろう。よくよく近付いてみると、
公園の外に、私の知らない京都の名所が出来ていた。


京都府立「陶板名画の庭」・・・。鳴門に住んでいて、観光名所、
大塚国際美術館の陶板画を知っているだけに、似たようなものが・・・と唖然。
それはともかく、どっちが古いのかな? 
「1990年国際花と緑の博覧会」に出品されたものが中心?
そういえばこんなものもあったかなあ。となると鳴門の大塚の方が後か。
でも、規模としては鳴門の勝ち。(というか、あそこは高いだけに広いし疲れる)


    
  


まさか、寒々とした植物園の隣にこんなものがあったとは。
共通券購入できるのならば、鴨川からの入り口にもっと大きく掲示してよね。
入園料は安いけれど、損したのは事実なのでちょっと立腹。
おまけに陶板画よりも、それを飾っている野ざらしの建築物の方が
空間を切り取って何とも言えない魅力を放っている。
え? 安藤忠雄の設計とな? なあるほど、納得。


    
  


地下鉄に乗って、再び京都の街中へ戻る。目的は、しばらく訪れていなかった、
リニューアルした京都文化博物館スペイン料理FUIGOでのランチ。
平日だともっとお得なランチがあるのだが、致し方ない。



まずは腹ごしらえから。麺を使ったパエリャが濃厚。
昼間からワインを奮発。よく歩いたわー。


    
  


ここでの食事は堪能したが、やっぱり夜来る方が感じがいいな。
でもって、家族で来たい。
後ほど出向いた博物館のリニューアルのしょぼさに泣けただけに、
ここでの一服は貴重な時間となった。