Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

勉強会の夜道

時々、時間を作って勉強会や研修会に行くとき、
昼と夜との違いを、街並みの様子で肌に感じると、
仕事を離れて好きなことしているんだなあーとか、
自腹を切ってやりたいことやっているんだなあとか、
こんなところでこんな時間にうろうろしていていいのかなんて、思う。



娘と別れ、学びの時間まで一服。
この店のフレンチトーストを食べると、生きている感じがする。
味がわかるというか、沁み渡るというか。
そして、部屋の中に飾られた絵などを見て、
仕事を離れている世界のみずみずしさを意識する。


   


「これがなければ死んでしまう」という次元で生活しているわけでなく、
就活やキャリアアップや、昇給にも結び付かない、
なのになぜ学びたいと思うのか。
首を突っ込んでみたいと思うのか。
単に現実から離れたいだけなのか、愚にもつかない自問自答。


      

生きているナントヤラの気分で徘徊する街並みは、そのまま、
勉強などせずに、飲んだくれて入ってしまいたい店が並んでいる。
当たり前のように並んでいるものの、栄枯盛衰、
商売の道は厳しく、1年前、2年前、3年前にあった店はない。
どんどん入れ替わっている、この世界の夜の顔、景色。


    


帰り道、夕食を取った店は閉まっているが、
中の明かりがついている。
片付け中なんだろう。
暖かい笑顔の、店の若夫婦を思い出す。


大阪人 2006年 12月号 [雑誌]

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ZAKKAな大阪―かわいい発見ガイドブック

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