勉強会の夜道
時々、時間を作って勉強会や研修会に行くとき、
昼と夜との違いを、街並みの様子で肌に感じると、
仕事を離れて好きなことしているんだなあーとか、
自腹を切ってやりたいことやっているんだなあとか、
こんなところでこんな時間にうろうろしていていいのかなんて、思う。
娘と別れ、学びの時間まで一服。
この店のフレンチトーストを食べると、生きている感じがする。
味がわかるというか、沁み渡るというか。
そして、部屋の中に飾られた絵などを見て、
仕事を離れている世界のみずみずしさを意識する。
「これがなければ死んでしまう」という次元で生活しているわけでなく、
就活やキャリアアップや、昇給にも結び付かない、
なのになぜ学びたいと思うのか。
首を突っ込んでみたいと思うのか。
単に現実から離れたいだけなのか、愚にもつかない自問自答。
生きているナントヤラの気分で徘徊する街並みは、そのまま、
勉強などせずに、飲んだくれて入ってしまいたい店が並んでいる。
当たり前のように並んでいるものの、栄枯盛衰、
商売の道は厳しく、1年前、2年前、3年前にあった店はない。
どんどん入れ替わっている、この世界の夜の顔、景色。
帰り道、夕食を取った店は閉まっているが、
中の明かりがついている。
片付け中なんだろう。
暖かい笑顔の、店の若夫婦を思い出す。
- 出版社/メーカー: 大阪都市協会
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 雑誌
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: tapie style,松岡文
- 出版社/メーカー: 西日本出版社
- 発売日: 2008/04/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 45回
- この商品を含むブログ (8件) を見る