Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

降り止まぬ雨

一晩中降り続きた雨は、朝になってもいっこうに降り止まぬ。
これが日本海側なら大雪となるのだろうが、こちら太平洋側では大雨。
それにしても薄情な寒波。
節分・立春太巻きを食べたわけでもあるまいに、
それまでの乾燥した空気が一転。洗濯物の乾かぬ週明け続く。


仕事は遅々として進まぬ。
気合い半分、手を抜いて遊んでいる時はそれなりに気分も良いが、
いざこの時期の仕事となると、胃の痛みはますばかり。
自分ではどうしようもならない。相手の出方次第、待つばかり。
自分に出来ること走れている。だから余計に苛々が募る。
やることはやっても報われるとは限らない、この仕事、この商売。

いや、仕事なんてみんなそんなもんだよと達観できればいいのだが、
諦めの悪い私は、まだこの年になってもいっこうに埒が明かない。
「頑張ればどうにかなるのではないか」「それなりの報いがあるのではないか」と、
間抜けな善人の期待を捨てきれずに半世紀。本当にお馬鹿さん。


だから、逃避。小難しい専門書や図書館の本、資料はうっちゃって、
だらだらと斜め読みをしていると、胸の痛みも胃の痛みもどこかに消えた感じ。
現金な体だ。気は心。病は気から。
アマゾンで取り寄せた「蛍火の杜へ」に涙し、命のはかなさにしみじみとする。

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アルバイトと称して、娘にアンケート集計の読み上げを手伝わせて夜半となる。
昨夜は小学6年生の娘をこき使ってしまった。
健気なことに「塾に通うより精神的に何倍もましだ」とのたまう。
そんなに塾通いは辛かったのか。
しかし、現実問題として学習習慣をどのように身につけさせればいいのか、
誘惑の多い今の時代、わからない。


かーちゃんの時代には塾は殆ど無かったし、塾に行かずともどうにかなった部分が大きかったが、
今は違う。今の時代は違う。しみじみ感じる。本来ならば孫でもおかしくない娘世代。
かーちゃんの時代を基準に物事を考えていては、身につけられるものも身につかない。
それに、一度覚えてしまったぐうたらや無駄遣いの癖は直らぬ。
家を空けて働く両親の元、お年玉を漫画の大人買いやCDに費やしてしまうことを、
かーちゃんの世代が大学生になってもなかなか出来なかったことを、
小学生で当たり前の今の時代の子どもに、監視を付けて育てられぬ鍵っ子に、
何を言っても無駄なような気がする。


子育て失敗感が胸一杯に広がる。卒業を前に反抗期に入ってきた娘と、
華々しくバトルをする気力も体力も無い年齢の自分にとって、
我が子の存在が、かくも苛立たしいものなのか。
自分の認知行動に歪みがある、理不尽だ、要求水準が高いのだ、
等々色々思ってみても、どうしようも出来ない。


何しろ自分が自分の仕事に手一杯で、途方に暮れている。
やれば報われる時代は過ぎた。そんな若かりし頃の夢のような時代は。
「できない、やれない、わからない、知らない」そんな言葉を吐いて、
「音を上げる」ことの出来ない今を生きているかーちゃんは、
はっきり言って根性無しの看板をぶら下げて歩いていたいくらい、疲れている。
休むと宣言して、1週間ぐらい休めたらどれくらいいいか。
むろん元気で休めて好きなことが出来るなら問題ないが、
このままで行くと、エンジンが壊れてタイヤもすり切れて、
出たとこ勝負で終わってしまいそう。


雨と寒波と、憂鬱な気分と、見通しが付いているようでつかない仕事。
ただただ、思い通りになることなど無いのだと頭でわかっていながらも、
心は、気持ちはついて行かないこの苦しさ。
納得できない苛立たしさに、蝕まれていく如月。

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