Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

『カーネーション』の舞台へ

午前中用事をこなして昼過ぎ、待ち合わせ場所へ。
特に何も予定なくと思いきや、家人が応募した「子ども笑顔写真展」を見に
大阪HNKへ。思いのほか人が多いはず、あの人気の朝ドラ、
カーネーション』の舞台セットが展示してある。
私自身はあのオープニングテーマ曲が暗くて陰鬱に聞こえてしまい、
朝っぱらから気が滅入るのが嫌で、ドラマそのものは殆ど見なかった。


  


それでもここ最近のインフルエンザがきっかけで体調を崩して家にいると、
何となくTVをつけてしまうので、主役が交代した主人公の老齢期、
3月放映分ぐらいをちょくちょく目にすることに。
ただ、場所が場所だけに、その洋装店がどこにあったか何となく知っている。
目にしたことがある、その程度。


  

  

  


戦争を挟んで昭和を描いただけで、朝ドラは人気が出る。
何しろ見ているのは若い人ではなくて、朝TVを見ることができる人。
無論夜や夕方の放映もあるが、録画せずに見ることのできる人は、
その時間帯に体が空いている人だ。勢い、自分の反省を重ねて、
時代の変遷と町の雰囲気を楽しみながら見る人も多かろう。


  

  

  



洋服作りの好きな人、物を作る情熱に共感する人、子育て、家族愛、
許されぬ恋、女の一生、女の生きざま、女の仕事。
色んな観点から掘り下げて描く一代記の背景に、
これまた大阪南部の文化を象徴するだんじりが描かれる。
だんじり好きにはそれこそ、縁があってみなければならない朝ドラ、
という存在になっていたのではなかろうか。


  

  

  


私は、洋裁の得意だったかつての母が、よそ行きから普段着、
それこそ浴衣から小学校の制服、七五三の着物まで、
昭和一桁生まれの女学校育ちで鍛えられた腕前を披露、
何でも手作りだった家庭で育った。
なので、セットの中におかれた布や糸、シンガーのミシン、
ボビンケース、針箱、我が家にも似たようなものがあったなあと
記憶を刺激され懐かしさ一杯になり、思いのほか時間をかけて見学してしまった。


  

  


当時はやった洋服の形、色、記憶に残るファッションの世界、
万博に真新しい薄紫のワンピースを着せて貰った思い出。
ボレロ、ミニスカート、プリンセスライン、ダーツ、ハイウエスト、
プリーツ、パフスリーブ、ラグラン袖、そんな言葉を少しずつ覚え、
思春期に向かっていき始めたあの頃。


  

  

  

  


ドラマに合わせて100種類ものカーネーションが展示されていた。
その後は、いつもの定番、大阪歴史博物館の常設展示。
奈良時代難波宮を偲びながら、しばし歴史の舞台に浸るひと時。


  

  

  

  


特別展の刀剣や根付など、日本の文化に触れながら時間潰し。
本当はもっとゆっくり時間をかけて見たかったのだけれど、
体力以前に閉館時間が迫ってきて駆け足鑑賞となってしまった。
残念。