Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

へパーデン結節

ずっと痛みが続いていた。でも、生活できないほどではない。
不自由はあるが、まったく生活できないほどの支障ではない。
キーボードは打ちづらい。痛みは我慢できないほどではない。
痛みに波がある。どうしようもなく痛い時は、指を使わなくてはならない時。
衣服の着脱、それが一番困る。物を持ったり捻ったり引っ張ったりはしんどい。
しばらく様子を見ていても、一向に軽快しない。
良くなったり悪くなったり、でも、決して痛みがなくならないわけではない。


かなり昔、指の筋を痛めた時に、かなり時間が掛かると言われ、
無理をしないこと、使いすぎないこと、かといっても指を固定すると
変に麻痺が出たり使いにくくなったりするデメリットのほうが大きいから、
様子を見ながら使いすぎないように使いなさいと、
わかったようなわからないような解説を頂き、
痛みが少なければ、指のストレッチが有効と言われ、
教えていただいた遥か昔の記憶を頼りに今までやってきたが…。


痛みは一向に軽快しないので、一駅向こうの新しくできた整形外科に。
左親指と人差し指の第一関の痛みが一番強く、次に左小指の第一関節。
生活がどうにか成り立っているのは、右手はそれほど痛みが無いから。
朝起きる時ちょっとした左手のこわばりが続いた2月3月、
疲れから来るものなのか、ストレスからなのかわからないほど忙しい年度末。
職場内の引越し作業で、山のように荷物を持ち運び。
無理が祟ったとしても、こうも痛みが続くのでは・・・。
何よりも一定以上、指が曲がらないのは困った。


左手のみレントゲンを撮って、あっさり医師の診断を告げられる。
変形性の関節炎です、リューマチとは違います。(良かった)
痛みが強ければ飲み薬を出しますが、とりあえず塗り薬だけで。
(痛み止めの服薬は胃に良くないから・・・)


こんな風に関節の間が狭くなってきているのは、骨の変形です。
(痛くない右手も一緒にレントゲンを撮って比較観察して欲しいのだが)
間が狭くなって骨が歪んできているので、痛みも強くなり、
動き辛く、生活に支障が出たりします。
(ものがうまく掴めなくて困っているって、色んなところで)
ひどくなるとこんな風に変形することもありますが、
まあ、そこまでひどくなることは余りありません。
(図を見せられてびっくり、これは…)


でもって、予想通り、「へパーデン結節」とのお達し。
ネットで調べていた通りじゃん、それを駄目だし食らっただけか?
ため息混じりに医師に問うてみる。
「日常生活でどのようなことに気をつければいいでしょうか」
「どうすればよくなるでしょうか」


初老の医師はパンフレットを渡しながら、あっさりと言った。
別に何も気をつけることはありません、普通に生活してください。
「え? 痛みを減らすためにどうしたらいいですか?」
変形しているので痛みは無くなりません、無理して使うとひどくなります。
余り使わないように、負担を掛けないように普通に生活してください。
「これ以上良くならないんですか?」なりません。


ボルタレンの軟膏を貰うのに、薬局で30分ほど待たされ、
直らないへパーデン結節の説明の用紙を片手に、
来ても来なくても一緒だったか・・・、やはりという思いでいっぱい。
病気や怪我って、付き合っていくしかないから、
これが命のやり取りの病気でも何でもない、
中年以降の女性に多いありふれた症状だから、特に心配もされない。
日常生活が少々不便になるのは、老眼と似たようなもの。
(老眼は痛くはないけれどね)


医師にとっては、どうということもないありふれた症状。病状。
されど、私にとっては間違いなく老化は進み、膝だけでなく、
手の指まで変形しているのか、関節ってそんなに脆いのか?
右手の痛みは殆ど無くても、左手でそんなに進行しているならば、
右手も変形している可能性があるんじゃないか、なのに、
なぜ痛くならないのか?


なぜ左手の方が痛みがひどいのか。
変形が進んでいると言われた左手小指よりも、
まだそれほどではないとされた親指の方が、より激痛なのはなぜなのか。
何もわからないまま、「普通に今までどおりに生活」していかなければならない。
何か、とても理不尽なまま。割り切れぬ思いのまま、
ちっとも気持ちが軽くならないまま、通院しただけ損したような気分で帰宅。


昔の人ならきっと「年取って当たり前。骨が曲がんないのよ、痛いのよ、
仕方ないねえ」で済ませるんだろうな。
努力しても良くならないのは年齢のせい、加齢のせい、そうなのか。
今まで経験したことの無い症状が強く現れたのは、何がきっかけ、
何が原因と思い悩んでしまう方がおかしいのか。
いずれにせよ、悩んでも悩まなく手の治らない「へパーデン結節」
大層に名前が付いても、日常生活の不便さは変わらない。
名づけられただけ、精神的な負担が大きくなったような。
あーあ。

手・肘の痛みクリニカルプラクティス (整形外科臨床パサージュ 5)

手・肘の痛みクリニカルプラクティス (整形外科臨床パサージュ 5)

だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調

だって更年期なんだもーん―なんだ、そうだったの?この不調