Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

奥殿陣屋からLibra岡崎へ

(写真は全て大きくなります)
明治村を訪れた翌日、5月5日こどもの日。
親族と共に、地元の観光場所、奥殿陣屋へ。
どんな場所かも知らず、奥殿藩などという名称も知らなかった。
ただ、陣屋というからには江戸時代のお殿様関連だとわかった。
幼少の頃住んでいた地域にも旧街道筋に本陣と呼ばれる名家があり、
広大な敷地に大きな屋敷を構えていて有名だったからだ。


  

  

  


桜も終わり、藤だけが綺麗に咲いていたものの、期待していたほどの花も無く、
子供たちは池の鯉と遊ぶくらいで、これといったものは無い。
三河花火の展示室、藩の展示室も小規模でありながら、茶屋は繁盛している。
緑滴る景色を眺めつつ、書院の売店でお抹茶とお菓子。
催し物らしき展示かみやげ物販売か。どれどれと覗くと、何と懐かしい。
ガラ紡の製品が並んでいる。もしかすると・・・。


  

  

  


奇遇なことに、こんなひなびた場所で、昔懐かしい人との再開があった。
2007年の秋、大阪の「天空人(てんからっと)祭り」で出会い、
2008年の元朝参りの真夜中に岡崎城で再会した人と、4年ぶりの出会い。
本当に不思議なこともあるもんだ。こういうのを縁があるというのだろう。
2度あることは3度ある、次の偶然の出会いも期待できそう。


  

  

  


歴代城主の廟所を眺め、お参りしていると、
ふと大阪は岸和田藩、岡部氏の御廟所がある泉光寺を思い出した。
子供の頃、親族の墓参りを兼ねて親に連れられてよく行ったものだが、
親も老いて代替わりした今は、墓参りなど、全くしなくなってしまった。
この鄙びた景色は、子供時代の記憶と何処か重なるものだった。
そして、後から知ったのだがここは近代茶道の祖と言われる、
茶道裏千家第十一代世玄々斉宗室の生誕の地だった。
裏千家の茶道を学んでいた20代の頃は何も頭に入らなかったが、
今こうして調べ直して振り返ってみると、色々思うことが出てくる。

図説江戸三百藩「城と陣屋」総覧―決定版 (東国編) (歴史群像シリーズ)

図説江戸三百藩「城と陣屋」総覧―決定版 (東国編) (歴史群像シリーズ)

図説江戸三百藩「城と陣屋」総覧―決定版 (西国編) (歴史群像シリーズ)

図説江戸三百藩「城と陣屋」総覧―決定版 (西国編) (歴史群像シリーズ)


こどもの日の午後は、午後は新しくできたという市立中央図書館へ出向いた。
最新設備を兼ね備えた図書館は、その作りも豪勢だ。
市の郷土資料館、喫茶店、ジャズの資料館などを一体になった、
総合文化施設の形を取って、2階に渡って資料を保有し、
更に一般閲覧室と離して子供用図書室を個別に持つ素晴らしいものだった。


  

  

  


内田修ジャズコレクションが目玉となって、粋な図書館。
音楽も本も楽しめる図書館、建築構造も採光もなかなか見ごたえのある
この中央図書館は、かつて家人や娘が夏泳いだプールの跡地に出来たものだ。
この10年の内にどんどん町は変わって行き、かつて栄えていた地域は衰退、
繁華街や商店街の様変わりは、故郷を離れた家人には付いていけないものらしい。


  

  

  

  


お酒も楽しめるお手ごろ価格のお店で休憩後、最もっと散策したい気持ちを抑え、
図書交流プラザ、リブラを後にする。
単独図書館ではなく、こういう文化的情報発信基地として存在することが、
これからの在り方だと、積極的な展示を見てしみじみ考えさせられた。
自分の地元の図書館が出来た時は、こういうものが・・・と驚いたのだが、
やはり後発のものは更に一歩も二歩も前進した形、さすがだ。


  

  


本当はもっともっとこの図書館をじっくり見て回りたかったが、時間切れ。
今度は何時来ることが出来るかわからない。名残惜しいが、さようなら。

ドクターJazz―内田修物語

ドクターJazz―内田修物語

 
図書館空間のデザイン-デジタル化社会の知の蓄積-

図書館空間のデザイン-デジタル化社会の知の蓄積-