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中央卸売市場見学

朝もはよから8時に野田に集合。本日大人の社会見学。
いつもと少し雰囲気が異なるナカノシマ大学でござい。
この日のレポートを読みたい方はこちらへ→
中央卸売市場探検ツアーと題した記事をご覧下さい。
この中に実は私も写っているのだ・・・。


    

  


中央卸売市場に見学兼お買い物。
大阪市民の食の安全を支えるとあって、
説明してくれる人の国(の無策)への批判も熱い。
何もかも自由化を叫んで色んな制度を破壊し、(郵政は勿論、規制緩和の名の下)
国力弱体のモトを作ったアホな政治家、ライオンハートとか抜かした人物を
こき下ろしつつ、食の未来を憂えているのは良くわかった。
(別に酷い政策を取るのは彼だけではないが)


    

  


どんどん減り続けている日本の農業人口、食の自給率40%。
大阪は2%、東京は1%、ロシアもオーストラリアも小麦を売ってくれない、
輸入に頼らなければやって行けない日本の食の未来を真剣に考えず、
貿易の自由化に流されて保護をやめよう、アウトソーシングでやっていこうと、
ひたすら楽天的で能天気な官僚たち。現場を知らないからね。
数字だけ、字面だけでしか判断しないから。
批判の後ろに、市場を背負う責任感ひしひし。


  


面白おかしく語られているが、現実、食を軽視する日本。
取れる米の三倍の食材を廃棄している日本、無駄の多すぎる日本。
娘が言うには、魚の皮を食べられないで焼き魚を残す子が多い給食。
そんな食育ではますます暗い、日本の未来。
何かと摩擦が増えてきた我が家だが好き嫌いのない何でも食べられる、
ゲテモノ食いも辞さない娘を育てたことは自慢だ。


    

    


競りの様子を眺めたり、厳しい日本の食事情を伺った後はおやつタイム。
九州の美味しいスイカ、美味しいスイカの切り分け方、
イカ及び他の果物の効用など教えてもらいながら、
今年初めての西瓜を味わう。さすがに目利きが選んだだけあって甘い!


    

  


ほんの少しだけお買い物体験。店で仕入れるように買える筈も無い、
ささやかに新鮮な季節の恵みを安く求めて、
迷路のような市場での時間を過ごした。
果物、様々な魚介類、鰹節、それこそプロが捌く刃物のきらめく店先。


    

    

    

    


まだお昼にはかなり間があるのだけれど、お腹が空いて来ちゃったな。
でも、次の予定があるので、最期の講義をすっ飛ばして、勉強会へ。
あああ、鯨ベーコン以外、もっともっと色んなものを買いたかった。
でも、この日は勉強会以外、あと二つも予定が。
バッティングしているんだよねえ・・・。


  

    

    


生ものを持ってウロウロするするわけにもいかず、家人と娘はその後いったん帰宅。
魚についての知識は元より、卸売市場の仕組み、ものの流通について、
色んな話を詳しく聞きたかったのだけれど、こういう日に限って予定が混み合って。
(後からこの日に頑張って家族で動いていて良かったと思ったけれど)


    


私は勉強会・研修の後半に遅れて出席し、次の予定の待ち合わせまでにランチ。
初めて入った場所で、ちょっと心許なく御飯。
あれ、同じ研修を受けていた人もいる。常連さんかなあ。
時間があるならば、朝が早かったので少しゆっくりしたい。
ワインなど飲みたかったのだけれど、我慢・・・。


    

    


今まで何度となくここに来ていたけれど、この界隈でお昼を食べたこと、
一度もなかったなあ・・・。
大体いつも夜に来ていることが多かったから、すぐ帰っていたし、
ランチタイムでないと、お財布を緩めることが出来ない。
そんなことをのほほんと考えながら、デザートを食べていた。



そう、この時は何もわかっていなかったけれど、
この研修場所も、家人の住まいも一ヶ月後には無くなっているのだった。
そして、調べてみると卸売市場について、生鮮食料品の流通について調べられている本、
分かり易く一般庶民に解説されている本は、余りに少なかった。

市場食堂―魅惑の55食堂、全部うまい!

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