Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

6年分タイムカプセル

引っ越しの準備をしていると、まるでタイムカプセルを開けているよう。
タイムカプセルを詰めているのではなく、開けているような感じ。
そこかしこに、使っていなかったもの、しまっていたもの、
使おうと思っていたのに、結局そのままになっていたもの、
1度しか使わずにそのままになっていたもの、
おもちゃやぬいぐるみ、ゲームや積み木、懐かしいものがどっさり。
親の目から見ると涙が出そうなほどなのに、
それで遊んだ娘の心には記憶に残っていないのが悲しい。
こんなもので遊んだの? そんな感じで眺めている。


保育園時代が長かった娘にとっては、家に遊び道具が少なくても、
ある程度遊び足りていたのかどうか…。
とーちゃんの家に行った時に手持無沙汰にならないよう、
かといってゲーム機器は買い与えていなかったし、
かーちゃんもケータイを持っていなかったから、
パズルだの絵本だの手遊びできる小さなものを持って、
行ったり来たりの往復時間をつぶしていた。
とーちゃん宅だけで遊べるおもちゃも揃えていた。


大人気のないかーちゃんは、小さな娘の君が
勝ちたいばっかりにカートゲームでずるをしたので、
怒ってそれきり遊ばなくなった。
そのゲームも出てきたね。
スタンプラリーで当たったおもちゃ、雑誌の付録、
数限りなく小さなこまごまとしたものが、
落書きやメモ、紙くずと一緒に出てくる出てくる。



水塗り絵、おままごとセット、色鉛筆、
子どもの大好きなキャラクターグッズ、
いつまでもそういうものに囲まれて、幸せな、
屈託ない、そんな子供時代、親子水入らずの週末が続くような、
そんな錯覚の中で子育てしてきてみれば、
君の背はもうほとんとかーちゃんと同じ。
まったくもって、すくすく育ち過ぎたんじゃないか。
もう少し、子供でいてもよかったんじゃないか。


そんな気がしてくる、土日のとーちゃん宅の片づけ。
もう少し要領よく片付けられないのかな。
それよりも、貴重な土日をもっと家族で楽しく過ごせないのかな。
次に行く転勤先のことや引継ぎで、そんな余裕はないのかな。
まだ内示の段階なのに。
前回は、決まってからディズニーランドに行ったのに。
今回は、どこにも行かないまま、何もしないまま、
引っ越しの荷造りにだけとーちゃんの家に。


何だか物凄く脱力感一杯の、週明け、月曜日。
ひと月後には私も長期出張だ。
何も準備できてないぞ。
大丈夫かな。
あれもこれも。
重なりすぎて。
ふう。

大好き!スクラップブッキング―思い出の写真で、すてきなアルバムを

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