眩しい空間と時間

ただただここの環境に慣れるための一日。
ランチは手作り、勿論自分で。
朝は日本の日常と変わらないように見えるのに、
ゆったり時間が流れているように思えるのは何故だろう。
空間が広いせいかもしれない。
広い部屋、広いキッチン、平面的にも立体的にも、
何もかも広すぎて、自分の存在がちっぽけなものに思える。
ヨーロッパの家と異なり、しっかり綿埃がある。

でも、空気は乾いているように思える。
昨日に引き続き、晴れている。私は晴れ女だが、
ここまで晴れなくてもいいのにと思うくらいに、
晴れ渡った青空のため、顔が少々ひりひりする。
昨日の日焼けのせいもあるのかもしれない。
顔も痛いが、目も痛い。
私は眼鏡を掛けているからサングラスを掛けられない。
紫外線がまともに目に入ってくる。
昼間は結構暑いし。冬だというのに・・・。

いや、甘い。この緯度の高さでは・・・。
外国人の目の色に関係なく、紫外線対策が必要。眩しすぎる。
目が痛い。空気と光の強さ、半端じゃない。
この感覚・・・、ああ、若かりし頃の春スキーの感覚。
アイスバーンの上、寒いはずのに眩しく暑い、
あの照り返しで肌がぼろぼろ、目も痛い、顔も痛い、
あの感覚が蘇ってくる。恐るべし、南半球の冬。

というわけで、日焼け止めだけは真夏の日本から来たので、
忘れずに持参していた。普段化粧しないんだけれどね。
目薬は買えないまま。

夕方犬の散歩をしている人たち、散歩仲間同士歓談、犬自慢？
展望台から見る夕日は沈みかけ。もっと早く来れば良かった。
冬の終わりのネコヤナギから薄闇の住宅街。
日本にいると見られない他所のおうちの庭、草花。
仕事の後にある時間、空間の広さ。

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