Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

海辺と雑木林

(写真は大きくなります)

まるで町、いや、住宅地全てがお昼寝タイムのような、
日曜の午後、昼下がり。余りにも静かすぎる。
異国の家の余りの大きさ、広さにたじろぐ日々。
土地があるから2階建てなんてあり得ない。
ただただ趣向を凝らした平屋が続く。


  

    

  


10分もしないうちに海辺へ。若者2人、浜辺にいるが、
泳いでいたのかいないのか、単なる日光浴なのか。
この南半球の太陽の明るさ、海の青さは真夏を思わせる。
とても真冬とは思えない。
それともこれが本当の海の姿なのか。
自分の知っている冬の海とは明らかに違う。
微かな磯臭さが確かに海だと告げてはいるが。


  

  

  


浜辺散策したが、余り大きな貝は見つからなかった。
私が欲しい薔薇色の貝も見つけることは出来なかった。
昔、志賀島で見つけて以来お目にかかったことの無い、桜貝。
綺麗で美しい海岸を見ていると、泳いでみたい気持ちになるが、
いやいや、今は冬と自分に言い聞かせる。


  

  


こんなにも一人っきりの時間があってもいいのだろうか、ここで。
広い広い海を目の前にして、ただただ歩くだけしかできない私。
こんなに何もしない時間があってもいいのだろうか、たった一人で。
自然の中に、海の色に、風のそよぎに、ただただ一人。
これを自由というのだろうか、これが安息日というものなのか。


  

  


夕方採石場のような所でモトクロスを練習している若者に会う。
その周辺のブッシュでは、半夜行性と言われるカンガルーが、
遠くの方で跳ねているのが見え隠れ。
確かにこの国らしい景色だ。とても写真に収めることが出来ず、
それだけが心残り。動物園ではない、野生のカンガルー。


  

  


こんな風にのっぱらを、ブッシュを歩くのは久しぶり。
いつも道があるところかり歩いている。
道なき道、けものみち、野原、草っぱら、雑木林、
何と呼んだらいいのか、この辺り一帯を。
ぴったりの言葉が見つからない。
日本の景色とは異なる、手つかずのようでそうではない、
それでいて「自然」を感じさせる野生動物のテリトリー。
カンガルーを探しながら散歩する、道なき道の夕べ。
無粋なブルドーザーに興が削がれる一瞬。


  

  


オーストラリア (ナショナルジオグラフィック世界の国)

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オーストラリア・ブッシュ・フラワーヒーリング

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