生活感滲む観察日
朝から庭先で鳥が・・・。のどかな風景。
こちらの寒さにも慣れてきた。冬の朝の空気は気持ちがいい。
スタッフルーム。そして備品。
確かに昼休みランチの時に好きにコンロや電子レンジ、
お茶が飲めるのは助かるが、このお菓子の自動販売機は?
冷蔵庫の中に入っている何本もの巨大なミルク、
インスタントコーヒーは2種類、ジャスミンティー、ルイボスティー、
共同使用なのか? だとしたら随分鷹揚な感じがする。
近所の集会所というか、商業センターのような場所。
ちょっとした薬局、図書館、美容院、子ども音楽教室などがある。
ただ、どれもこれも平屋なのが違和感。
歩いても歩いても、だだっ広い庭と平屋が続く住宅地。
塀もない玄関前の緑の芝生、無造作に投げ込まれた丸めた新聞紙。
? 新聞配達時間はいつ?
年に2度の回収は無料。だからといって家の前にこれだけのものを、
どんと無造作に置いてあるのが分けわからない、粗大ゴミの山。
必要なものは物々交換でもなく、勝手にお持ち帰りすることもあるとか。
どの家でも断捨離に励んでいるのかも知れないが、
全く傷んでいないようなものも山のように。
ゴミの捨て方も日本と違うし、余りにも大量でビッグサイズ。
本日は徒歩で帰宅。疲れたのなんのって。
どんだけ貧弱な脚力何だ私・・・。
いや、広すぎるのよ、距離の感覚が違いすぎる。
感覚の違いといえば、植物の植生はともかく、
仏像の頭が庭先にある、このインテリア感覚にも馴染めない。
帰り道の「ポッサムに注意」道路標識だけは笑えた。
本日のちょっとびっくりのできごと。
南アフリカソーセージの煮込みを食べる。
仕事が忙しいのはどこの家庭でも同じで、
「主婦」が帰ってこないと食事の用意が滞る。
親から言いつけられたのか、もてなすように言われたのか、
SOSで呼ばれて行けば17歳と28歳の2人が
「ブロッコリーの切り方がわからない」
「この巨大な緑色はどこから切ればいい?」と
冗談ではなく途方に暮れているのには、参った。
日本で留守番のうちの娘は親バカが期待したほど
天才でも何でもなく、普通のその辺にいる12歳。
今どき流行のボーカロイドとかいう類、
それもオタク系のアニメの音楽にハマっている中学生だだが、
少なくとも野菜の皮は剥けるし、味噌汁も作れる。
ブロッコリーだってじーちゃんの畑で見ているから、
この国の巨大化した野菜であろうが、初めて見る野菜だろうが
自分で考えもせずに、どう切っていいかわからないなどと、
カマトトぶって戸惑うことは無かろう。
人参、ジャガイモ、ブロッコリーを電子レンジでチンするだけでも、
どうしていいかわからないという若者2人、どんな育ち方を?
「何分マイクロウエーブを掛けるんだ」だと? 試してみろよ。
まあ、何でも出来る親に育てられると何も出来ない子供になるのは、
自分を省みても情けない思い出ばかりではあるが、
それにしても、ブロッコリー如きを裁くのに、
包丁が構えられぬでは、幾ら勉強が出来ても駄目だなあと嘆息。
異国に来てこんなことを考えるとは思わなかった。
- 作者: 杉本良夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/07/19
- メディア: 新書
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
オーストラリアの歴史―多文化社会の歴史の可能性を探る 世界に出会う各国=地域史 (有斐閣アルマ)
- 作者: 藤川隆男
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (5件) を見る