Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

「飢えている」は本当 

正しいか、嘘か。
そういう命題的な文章をこさえて相手に問う。
本当らしい嘘、
嘘のように思えるほんとをまぜこぜにして作るのがミソだが、
そのゲーム精神にのっとって上手くやりとりできないところが
傍で見ていてもどかしい。
しかし、実際自分が作れるかどうか。



True or False?
「私は正直である」という命題は、嘘つきが言えば嘘だし、
正直者が言えば本当になるから、これは無しだな・・・。
どちらにも取れるのは、ゲーム精神に反する。



「子供が事故に遭った。病院に行くと、医師がこの子は私の息子だと言った」
云々の話があったっけ。人権問題でよく使うたとえ話。
性別を職業で判断するか、職業で性別を判断するか。
ドクターやプロフェッサーが付くと男性と思い込み、
親(ペアレント)とすると、母親だと思い込む、
その植え付けられた概念。何が真実で、何が嘘なのか。
そんな人権的・哲学的な命題云々を問うている訳でもないが、
いざ自分が作れと言われると、悩むものではある。



午前中繰り広げられる情景を眺めながら、とりとめなく物思い。
さて・・・。


さて、本日は冬のスープだという。
シチューよりもあっさり目の、肉っけのものは入っていない、
2種類のかぼちゃとその他の野菜を煮込んだスープ。
確かに体は温まる。
南半球は冬。この手のスープは美味しく感じられる。
それにしても、このスープとパンだけではいささか物足りない。
日本人的な感覚からすれば、晩御飯にご飯と味噌汁だけで、
メインディッシュガ無い、侘しい食事に感じられる。



幾ら牛乳やお茶が飲み放題でも、これは参った。
かといって、若い子達ののように食後にポップコーンや、
こちらの定番、甘いティムタムを齧る気にもなれない。
オリンピックTVで盛り上がる嬌声を耳にしながら、
少々の孤独感とかなりの空腹を抱えているという、情けない構図。
お菓子よりもアルコールが欲しいところではある。


本棚にアンデルセンの『絵の無い絵本』と並んで、
『ヴァギナ・モノローグ』を見つける。
どういう蔵書の整理をしているのかわからない。
子供用の本と、どう見ても大人用の本とが並んでいるのに違和感。
人のうちの本棚だし、あれこれ言う資格はないけれど。
童話を評論や新刊本、ハーレクインロマンスと並べてはいけない、
なんて法律は無いのはわかっていても。


この本の並べ方は正しいか、正しくないかなんて命題は・・・。
今日の私は飢えている、が正しいか正しくないか。
こんなことを考えているようでは、どうにもならん。
夢の中で英語で喋るようになってきている。
それだけが自分の変化として、我ながら面白い。

絵のない絵本

絵のない絵本

ヴァギナ・モノローグ

ヴァギナ・モノローグ