Festina Lente2

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怒声がお土産

かーちゃん、がっくり。
こんなに長く離れていたんだから、(おまけに仕事でだし)
ちょっとは母親を恋しがってくれるかと思っていたら、
そんな感じではなかった。
やっとの思いでえっちらおっちら大荷物を抱え、
空港から帰宅したのに・・・お昼前の時間、まだ娘は寝ていた。
幾ら夏休みといえど、幾らまだ中学生とえど、
幾ら塾にも行かせていないからって・・・。


ああ、やっぱり育て方を間違えた。
羽伸ばし放題? 普段からかなり自由だと思うけれど?
きっと、こんなだらしない生活を2週間続けていたのだろう。
宿題も全く出来ていなかった。
1日か2日で出来てもいいようなような薄っぺらい問題集を持て余していた。
なんて集中力のない子なのか・・・。
一体何をしていたのだろう? 


久しぶりの再会よりも、怒りだけがこみ上げて、
あれこれ用意していたお土産すら渡す気にもならない。
12年間育ててきて親の出迎えも出来ない子に大きくしたのかと
情けなくなってしまった。期待し過ぎだといわれればそれまでだが。
お土産はなーに? と飛びついてくるような姿を想像していただけに、
親ばかは帰国早々、冷たい現実に向かい合う羽目になった。


ええ、ええ、親子の再会なんてこんなもんです。
起きろ! いつまで寝腐っている! の怒声と共に布団をめくり叩き起こす。
そんな日常が日本の生活、有り難くも哀しい現実。
子どもがかわいらしかった幼少期なんて、とっくの昔の出来事。
早起きが出来たのはいつの時代の話。
というわけで、お土産は・・・怒声と説教のあと、夕食後までお預け。

    

    

    

    

    


善意で解釈して、緊張が解けて寝ていたんだなと思えばいいのかどうか、
別に一人暮らしをしているわけでも何でもないのに・・・。
どちらにしても、何にも出来ていない白紙の生活記録、
宿題が出来ていない現実が全て。
思春期の子どもと付き合うって、こういう落差、ギャップ、期待から裏切られること、
親ってつくづく馬鹿だなと思いながら生活していくことなのかも。
でも、そうじゃないご家庭もあることでしょう。
やっぱり全てが親の後ろ姿かと思うと・・・情けない限り。

12人の悩める中学生 (角川文庫)

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