Festina Lente2

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子育て下手

自分の親は褒めてくれない親だった。
何をしても褒めてくれない。


「もっと上手に出来るでしょ、何処を工夫したの?(うーん)
 見て覚えたの? 物事はまず観察からよ。(見方が悪いのかなあ) 
 いちいち訊かずに自分で考えなさい。(だってわかんないんだもん)
 どうして後先考えないで物事をやるの?(考え過ぎて何も出来なくなる)
 想像力無いの? (問題解決とは別の想像力はあると思う)
 一を聞いて十を知るって言うでしょ。(神童じゃないし)」


それは、何をしても当たり前だったから。
出来て当然のことをしても褒めてくれないのだった。
でも、昔の人はそんなに何もかもきちんと出来たのに、
別にうちは輝く日の宮でも何でもない暮らしだなと。
そのうち口答えはしなくなり、何もかも頭の上を通り過ぎる。


「朝起きたら挨拶をして、玄関前を掃き、打ち水をして、
 新聞を読んで、世の中のニュースを耳に入れてから家を出て、
 女は寝ている顔を見せては駄目。
 誰よりも早く起きて、誰よりも遅く寝る。
 それぐらいじゃないと、回らないんだよ」


・・・昔の人は偉かったんだなあ。
便利じゃない世の中、全て自助努力で快適な生活空間を演出。
でも、多少いい加減でも、怒られない生活がいいなあ。
叱られないでのんびり暮らしたいなあ・・・。


今では全く反対のことをしている。
自分が言われたくなかったかつての小言を、
全て娘に向けている自分が怖い。
子どもに期待し過ぎる自分。
子どもに理想を押しつけてしまう自分。
かーちゃんは、絶対に「なりたくなかった親」に、
既になってしまっている自分に、帰国してから再認識。
似たくない所が似てしまった・・・。


昼間で寝ている娘に「帰ってきたぞー」と抱きつくことなど出来ない、
かーちゃんになってしまっていたことに、落ち込む。
こういう毎日が続くのだと思うと、更に落ち込む。
自分がどうだったか忘れてしまっているけれど、
自分の苦手な親と似てきていることに、落ち込む。
そんな8月。気が付けば今年はあと4ヶ月無い。


ああ、褒め上手になりたかった。
叱り下手、褒めるのも下手。
おだてるのも下手。何が上手に出来てる?
かーちゃんは、久しぶりに家にいるというのに、
ただただ、思い通りにならずに憤っている。
自分は尚更、娘も尚更。
ただただ子育ての下手なおばさんになっている。

お母さんの心がラクになる!怒らない子育て

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あたりまえだけどなかなかできない 叱り方のルール (アスカビジネス)

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