Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

ウルトラマン・アート!

(写真は全て大きくなります)

朝からフライパンで出来るピザとかいうものに挑戦。
休みの日だから出来る、遊びがてらのブランチ。


  

  

  


本日は家人の最後の夏休み。
大阪では観られない、「ウルトラマン・アート!」を観るために、プチ旅行。
それでも大阪の我が家から京都に行くよりも近い。
神奈川・東京・埼玉とまたがっての遠出、北浦和までレッツゴー。
電車を乗り継ぐこと1時間半余り、2時間観ればそこそこ。
北浦和埼玉県立近代美術館は、駅から近い至便の立地。


  

  

  


企画展「ウルトラマン・アート!」の楽しさは、美術館に入る前から、
ガラス戸を飾るキャラクター達を観るだけで楽しい。
受付の人形達を観ると更に楽しい。
これから始まるウルトラマンワールドにワクワクする私と家人、
逆に親の興奮にいささか「イミフ(意味不明)」のまなざしを向ける娘。
3人の鑑賞は、3人それぞれの鑑賞スタイルとなった。


    

  

  


本展示のサブタイトルは「時代と創造−ウルトラマンウルトラセブン
最近のウルトラマンはとんとわからない。
ウルトラの父や母」を知っている世代ではない、
せいぜいウルトラマンエースかタロウ止まり。
そんな世代の私たちは、ある意味高度経済成長期、TV黄金期に育っている。


  

    

  


ウルトラQキャプテンウルトラウルトラマンウルトラセブン
どうしてあの時代は何でも「ウルトラ」だったのだろう。
「スーパー」ではなく「ウルトラ」だったのは何故だろう。
オリンピックの技でも何でも「ウルトラC」なんて言ったりしたっけ。


  

  




とにかく、中に人が入っているのはわかっていても、
ヒーローはヒーロー。かっこよさに憧れた。
ハヤタ隊員、モロボシ・ダンに痺れたプチ乙女、
カネゴンやバルタン星人にドキドキし、
エレキングの斬新な模様にデザイン性を感じ、
ゼットン憎しと手に汗を握ってTVを食い入るように見ていたあの時代、
思えば平和で楽しい子ども時代だった。


  

  


思いのほか遠かったが来た甲斐はあった。
平日のせいか空いていて、館内もアットホーム。
展示も往事のリアルタイムファンの心をくすぐる内容、
写真OKのコーナーではしゃぎすぎて、注意される始末。
いやはや、娘に呆れられた。
かっこいい未来の乗り物、宇宙人と囲むちゃぶ台、
バルタン星人と並んで写真撮り、お土産物を手に取る両親、
娘の目にはいかように映ったことか。
よくぞ半日付き合ってくれたことだ。


  

  


さて、この埼玉県立近代美術館は椅子の美術館としても知られている。
その様々な椅子の展示を眺めたり、座ったり、
屋外の彫刻を鑑賞したり、
特別常設展を眺めたりであっという間に閉館時間。
楽しい時が過ぎるのは早い。
美術館や博物館は、幾ら時間があっても足りない。


  

  

  


その美術館の向かいに、音楽に合わせて動く噴水があるというので、
休憩がてら、ぼーっと座って18時まで待つことに。
夏の夕方、空は澄んで気持ちよく、何故か音楽を奏でる人が横に。
子ども連れ、孫をあやす人、散歩する人、みんなで待つことしばらく。
軽やかな水のダンスが始まった。


  

  

  


ふと、昔習った山崎正和の文章を思い出す。
「水の東西」というものだ。
行雲流水の東洋的な思想を背景に持つ流れる水に対して、
西洋の水は噴き上げる水だという話。
音楽を背景に交差し、噴き上げる水のその下でカモの親子。
人も鳥も、ひとときの潤いに憩う夕べ。


  


駅前でお得なイタリアンの店で夕食。
朝のブランチから始まってイタリアンで始まりイタリアンで終わる。
埼玉から再び神奈川まで、帰りもプチ旅。
毎日ここでしか見られないもの聞けないものを楽しみに、
勢い込んで過ごした1週間。
明日は、束の間の休息。夜は目的地に向かって出発。

ウルトラマン the 45th コレクション (マガジンハウスムック)

ウルトラマン the 45th コレクション (マガジンハウスムック)

ウルトラマンは現代日本を救えるか

ウルトラマンは現代日本を救えるか