Festina Lente2

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歓送迎会というには

4か月遅れの歓送迎会。
みんな仕事や都合やあれこれで、結局こうなる。
まあ、仕方がないと言えばそうかも知れないが、
私が出る時もこんな風になるのかなあ・・・。


出かけようと思ったら雷ごろごろ、
嫌な予感がすると同時にパソコンが・・・。
結局遅刻して出かける羽目になった。
久しぶりに会ってもなかなか話す話題が、
というか、切り出せないまま時間が過ぎる。
本当は、引き継ぎの時間がなかった分わからない事が多く、
色々教えてもらいたいことが山ほどあった。
面と向かって色々聞きたかったのだけれど、
とうとうそんな時間もなく、1次会も2次会もなく、
23時近くまで飲み会は続き、終わってしまった。


久しぶりに口にした冷酒は美味しかった。
でも、いくら飲んでもちっとも酔わない。
女の子好みの盛り付け、そういうかわいらしい造作よりも、
ガッツリどっさり食べて飲む、そういうスタイルが向いているのか?
丁寧に盛りつけられたものを味わう気分ではなく、
仕事を引きずったままこの会に顔を出した私。
食事を味わうようなテンションではなかったようだ。


きりりと冷やした安酒でも、
スダチを絞って飲めばどんなにすっきりすることか。
冷たいものは冷たく、熱いものは熱く、
塩辛いものはしょっぱく、甘いものは甘く、
酢を利かすものは酸っぱく、
それさえ守っていれば何でもおいしい酒のさかな。


そんな風に大雑把に構えるには、少々繊細な店だったので、
物足りなかったのかもしれぬ。


職場では何でも話せる一番の仲だと思っていた。
仕事の面で、持ちつ持たれつ、
お互い学ぶべきところも多く、頼りにしている仲間だったが、
離れてしまえば、「去る者は日々に疎し」が世の習い。
心寂しくともすがりつくことも、止めることもできない時の流れ。
お互い何か心に思うこともあったのかもしれないが、
ゆっくり暇乞いをする暇もなく、右に左に別れゆく。


夏の夜。侘しいばかりの宴なれど、
大人としての礼儀、外向きに気持ちを切り替え、
その場にいる人との話は弾む。
空回りする空気の中で、
冷酒の徳利になったような、私の心。

うまい日本酒はどこにある? (草思社文庫)

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とっくりのがんばり―貧乏徳利は呑ん兵衛の味方 (酒文ライブラリー)

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