Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

中之島ランチと土砂降り

新しいクールの勉強会が始まって、久しぶりに見知った顔に会う。
それにしても、訳が分からん。久しぶりすぎる講義内容。
それは、15年ほど前もすったもんだ、いろんな方式があるものの、
どれを中心に覚えればいいのか、うーむ、うーむ。
インクの染みの解釈に思い悩んだ当時の記憶、
意外と覚えているものもあって・・・懐かしさ半分、
煩わしさ半分の思い出を呼び覚ます、インクブロット。


  

    


ふだんは使わないけれど、どこかで何かが心の奥底に引っかかって、
ものを覚えたり分析したり、違う形に変換、やり取りする時に、
ふとあれはこうだった、そうだった、ああだったと思い至る。
その一瞬のために周辺領域に触手を伸ばしてみるものの、
虻蜂取らず、二兎を追うもの一兎も得ずで
結局徒労に終わってしまうのではないか、
いつもそんな思いで、新しいことを始めてみるのだが、
今回はどうなることか。再度アタック、登頂なるか?


  


さて、重い日気持ちを引き立てるのはランチ。
美味しいものさえ食べれば、心が晴れやかになるはず。
(どれだけ食いしんぼなんだ、私)
1週間ぶりに会う家人は、お茶する時間もないまま飲み会に直行とのこと。
その憂さの分も合わせて、少しランチに張り込んでみる。
おかしなもので、食べ物に関する嗅覚は鋭く、
良いお店に当たる確率もまあまあ。


   

  


朝っぱらから書類やノートを抱えて歩く道すがら、
イタリアの旗印を川向こうに見て、
どんな店かなとずっと目をつけていた、そこに出向いてみれば、
古民家を改造した川に面したしゃれたイタリア料理店。
昔は天ぷら屋さんだったそうな。
少々段差が多くて歩きにくい雰囲気ではあるが、
大人が食事をするには、落ち着いていて静か。
そして店構えに違わず美味しいので、気持ちゆったり。


  

  


…数組のカップルと一人で食べている私。まあ仕方がない。
そんなことで僻んでも今更何もならないと思いつつ、
デザートにさしかかろうとした時、土砂降り、雷、物凄いことに。
当然みんなチェックを済ました後でも、店の中で雨宿り状態。
まあ、この店で長く過ごす分には構わない。
そして、新しく雨宿りに来る客もない。
この豪雨の中、歩き回る人も出ていく人もいない。


  

  


ただただ川面を眺めて、みんな唖然。
観光船が無数の傘の花を載せて通っていく。あれまあ。
高速道路からは定期的に細い滝のように水が落ちてきて、
川の水位はどんどん上がっていくような気がして…。
町の電光掲示板は気温33度から24度へとどんどん下がっていき…。
そこで、雨がようやく小やみになって…。


  

  


大江橋淀屋橋の上の傘の花がすぼんだ頃、
長めのランチタイムを終えて、外に出た。


    

  


いつかこの店に家人と来よう。
いつか、娘を連れてきて優雅にランチタイムを過ごそう。
そんな思いを抱きながら、
雨のしずくを宿した公孫樹を仰ぎ見る昼下がり。


    

堂島川に沿う在りし日の中之島遊歩道

堂島川に沿う在りし日の中之島遊歩道