Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

大出雲展

(写真は全て大きくなります)

東京では「出雲―聖地の至宝」展と言うらしい。
1週間前の水曜日、健康診断の後半休を取って久しぶりに京都へ。
いや、6月か7月、京都来たはず? もはや記憶定かならず・・・。
(日記に書いていないから記憶にないので写真を探すと5月だった)
そういえば仕事の隙間、時間が取れそうな時に
ばたばたと抜けて来るものだから、じっくり味わえていないんだ。
だから記録も抜けているし・・・。


  

  


そんなこんなでやって来ました、出雲展。
8月も末の29日、一人で夕方の京都・・・。
雨に降られた、検診の大阪は晴れていたのに。
そのせいか人では少なく、ゆっくり見学出来たかも。


        

  


古事記』に、スサノヲが「八雲やくも立たつ 出雲いずも八重垣やえがき 
妻籠つまごみに 八重垣作る その八重垣を」と詠んだと記す出雲の国。
若者には外国のファンタジーもいいけれど、日本の神話も読んで欲しい。
いまだ明らかにされていない古代日本の勢力地図。
大和朝廷に国を譲っても、祟りなす出雲、日の沈む出雲、
多くの青銅器、巨大神殿、神無月と神在月八百万の神の集う出雲。


  

  


どれほどの巨木を持つ森が日本にはあったのか、模型でも恐れ入る高さ、
本物の神殿の巨大さは想像するだけでも信じられない程の大きさ。
神の偉大さを見せつける、権力の象徴・・・。
いずれにせよ、神殿の形が巨大な山を象っているのだ、
高天原そのものをイメージするように
天空高く聳えていたのだということは感じ取られた。


  

  


社の模型に添えられた人形が如何に小さく愛らしく見えるか。
余り長く見ていると、自分も小さくなってタイムスリップ気分。
古代ロマンの神話の世界に吸い込まれていく感じ。
出雲の考古学最大の発見は、荒神谷遺跡と加茂岩倉遺跡から出土した
大量の青銅器・・・。うーん、びっくりするほど沢山だなあ。
武器か祭具か、実用が縁起物か、はてさて。


  

  


このコーナーだけは写真撮影がOKなので、思わず沢山撮ってしまったけれど、
暗いので手ブレばかりで、なかなかいい写真が撮れなかったのが現実。
いずも、いつも、いづくにも、いづこにも・・・。
近くても遠い出雲、高校時代のクラブ仲間と旅行で出かけた出雲。
僻地に追いやられたのではなく、自らその地に鎮座まします神々。
古事記編纂1300年、2013年に約60年ぶりで行われる出雲大社大遷宮
60年ぶりって・・・、建て替えの技術はちゃんと継承されているのか?


  

  


検診の後に出来た空き時間を使おうと遙々京都まで来ても、
楽しい美術館での時間はあっという間に過ぎてしまう。
発掘された巨大な柱の、荒々しいくも神々しい姿。
重要文化財の宇豆柱、直径1.3メートル、高さ約1.3メートル、推定重量1トン。
3本たばねて直径約3メートルの1本の柱とし、鎌倉時代の大社本殿を支えていた。
昔から伝わる様々な儀式の伝統も凄いけれど、この迫力にただただ手ブレ。


  

  

  


京都に着いてから昼ご飯をしっかり食べて歩き回ったので、
何とか見学、雰囲気に圧倒された展示だった。
閉館後も開いている外部ミュージアムショップのDVDコーナーでも、
みんなしっかり見学している。凄いなあ、熱心だなあ。
この高い高い社の様子と、ひと目娘にも見せたかった。
それにしても、だんだん京都に来るのがきつく感じられるようになってきた。
片道2時間以上往復5時間が掛かると、どっと疲れが倍増・・・。
いかんわあ・・・。お出かけは近畿圏でも体力勝負やなぁ。



出雲国風土記 (講談社学術文庫)

出雲国風土記 (講談社学術文庫)

<出雲>という思想 (講談社学術文庫)

<出雲>という思想 (講談社学術文庫)