Festina Lente2

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休めない

昨日出張を休んでしまったので、メールで連絡のみやり取り。
直接出向かなくてもどうにかなるじゃないか、と言われればそれまでだが、
相手の顔を見ながらやり取りできること、得られる情報は多い。
初めての部署なだけに、先達あらまほしきこと、教えて頂きたいことは、
年がいくつになっても減らないのだ。


仕事というと、年齢と経験で適当にやり過ごせると思っている人もいるが、
自分の専門分野でも考え方が違えば仕切り方も違う、
取り扱う内容が同じでも、扱い方は異なる。
それを一律何でもマニュアルに従えばできる、と思っている輩が多い。
ならば世の中の仕事は苦労しないのだ。


ファミレスでさえも同じマニュアル、同じ味付けのはずなのに、
A店とB店では異なるのだから、どこでも同じというわけではない。
ましてや、複雑な事柄、相手様々、臨機応変にとなると…。
若者は接客業は楽だと思っている人間も多い。
現業は退屈だとさえ思っている人間も。
知らないというのは恐ろしいことだ。


バイトと正社員は違う。
専門職となるとさらに異なる。
分野が分かれれば、よそが何をしているかわからない。
仕事ばかりが増え、人員が減らされる一方なのに、
質の向上を求める。職場の若返りは遅々として進まないのに、
魔法のように時間を掛けずに良いものは作れない。
なのに、単位時間当たりの業績を求める。
この業界ではそれは笑止千万だということを、何故か、
上層部に行けばいくほどわからずにいる。


わからないふりをして、自分の地位を守る。
汲々とした上が見えてくれば見えてくるほど、
やる気はなくなる、今の仕事。
体力気力、モチベーション。
築き上げてきた人間関係も、紙切れ1枚の異動で儚く壊れる。


この年度もあと半分と思うけれど、全くもってやり切れない。
見えるということは、その対処法もわかっていて初めて役に立つ。
愚痴が募るばかりでは何もならない。
だから、辛い。
だから、休めない。
仕事は、手抜きができない。
疲れる、倒れそう、この悪循環。
育った若手を次々もぎ取るのはやめてほしい。
育て甲斐がない。育てるのに疲れてきた。
もう、育てられない。
毎日が、そこでぐるぐる回る。

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