Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

大國魂神社参詣と菩提樹

正月3日。さすがに娘は学校の宿題に追われている。
毎日出かけるわけにはいかないよと。
私はせっかくの関東でのお正月、あちこち出かけたくてたまらない。
渋る家人を促して、この辺りでは人気で穴場だという大國魂神社へ。
家人のスマホは便利でナビになる。ここから約1時間。
ナビはどうやら空いている裏道を示したのか、何故か競馬場駐車場へ。
馬の慰霊碑や馬頭観音を横目に神社へ向かえば、そこはトイレ横裏口。


    

  


仕方がないので大勢の人をかき分け参道を下り、いったんランチ。
再度、大鳥居をくぐって参詣することにした。
そこで初めて気が付いた。草加時代、後輩を訪ねてきた時に、
実はこの神社の前を通り過ぎていたことに。何となく見覚えのある大木、
そうか、ここだったのか。やっぱり呼ばれたのかなあと。
改めて、武蔵国総社へ欅並木を歩いてお参りに。


    

    

  


穴場だというから空いているのかと思いきや、とんでもない人出。
それでも3日目この時間帯ともなれば空いているのだという。本当かな。
神田神社でも見かけたせんべい汁や、岩手から運んだ魚介類。
美味しそうな海産物を横目に大勢の人について並んで、飾り提灯を眺める。


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並んでいる人の所にお盆に載せて珈琲を売りに来たりしている。
寒いから? 長時間並んでいるから? 幸いなことに、
夕方に近い時間帯、商店街から並木道をに沿って
猿回しや出店を眺めながら小一時間程度で本殿に辿り着いた。
あ、ここは大きな絵馬がある。是非是非写真に収めなければ。


    

    

    

  


ちなみに、神田神社でもおみくじは大吉だったので、
ここではおみくじを引かずに引き上げることに。
せめて、その年齢だという八方除け御守りだけは買って。
なんと言っても八咫烏のデザインも洒落ている。
絵馬の前で記念写真を撮り、来た道の裏口から戻って
競馬場側の駐車場へ向かおうとすると、道の横手、
そこには何やらゆかしげな珈琲館がひっそりと。
その名も「菩提樹」。うむ、冬の旅にふさわしい。


    

  


東欧へ新婚旅行に行った私たちは。
オーストリアはウィーン、音楽の都へも勿論。
そして、鱒の泳いでいた小川のほとりで
ザッハトルテを食べながらお茶した夏の日の思い出・・・。
神社参詣で冷え切った体を、ここ「菩提樹」で温めていくことに。


    

    

    

  


かつての放送部出身の家人が唸る音響施設、流れる音楽は・・・
新年にふさわしいニューイヤーコンサートの調べ。
花も絵も音楽にゆかりのあるものばかり。
こだわりを感じさせる内装、調度品にしばし目をやり、
温かい珈琲を味わいながらのんびりと過ごす。


    

    

    

  


ちょっとした秘密の隠れ家のような佇まいの珈琲館。
大人の雰囲気。あの表の神社の参道の喧噪は何処へやら。
全く別世界の佇まいに、ほっと一息。
そう、遠くに行きたいわけでも高い御飯を食べるでもなく、
こういう時間がしばし持てればそれで満足。
何もあれこれ喋らなくても、夫婦でのんびり珈琲タイム。


    


何故か、奥には文庫本の古本コーナー、1冊50円。
嬉しくなって何冊か選んで買ってしまった。
とにかく掘り出し物のお値段である。
お参りに来て本を買って帰ることになった正月3日。
由緒ある欅並木から菩提樹で帰ることになった1日。

朝鮮紀行〜英国婦人の見た李朝末期 (講談社学術文庫)

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マイ・ストーリー (新潮文庫)

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