京都地下鉄スタンプラリー

本来娘が友だちと行く予定をしていた『青の祓魔師』スタンプラリー。
大阪南部の田舎の都会から、中学生だけで京都地下鉄を制覇するのは、
ちと無理があったのか、誰も乗ってこなかったらしい。
せいぜい一緒に映画を見に行く友だち、だけだったそうだ。
まあ、お金も掛かるし、食事も必要だし。

驚くべきことに、「チャリンコ」以外の移動手段を持たず、
ケータイでゲームをする、近隣のショッピングセンターをうろつく以外に
知的に遊ぶなどということには首を突っ込まない中学生は多い。
高校生でも然り。近場で手近に遊ぶのが主流なのは今も昔も同じらしい。
中学生から京都の美術館や博物館に一人でも行っていた私は、
当然その当時から浮いていたわけだが、ある意味「天然」なので、
人と違っていてもたった一人でも寂しさは感じるが苦痛ではない。
却って気楽かと思うくらいのもんだった。

娘も期せずしてそのように育ってしまったのか、どうなのか。
とにかく、三連休の最後の日、京都地下鉄スタンプラリーに付き合うことに。
目的はスタンプラリーでもなく、ストー利も知らない『青の祓魔師』でもない。
娘と一緒に京都の町をぶらぶら歩くこと、だ。

娘の朝は遅い。はっきり言って7時台には家を出たい私。
何しろ京都は遠い。片道2時間は掛かる。なのに･･･。
どんどんずれ込む予定。それでもとーちゃんの社宅に通った阪急沿線、
淡路で特急に乗り換えるときに、駅の看板を見て懐かしんでいた娘。
ちょっぴりかわいそうになった。
週末家族が行ったり来たり、電車や駅は家族を繋ぐ大切な存在だった。

京都駅に着いたらいきなりランチタイム。
お目当てのスペイン風バルは、かつてのバイキングタイムが無くなり、
ちょっと残念。味も以前より雑になったような。
客の入りを優先させたスペース。うーん･･･。
最初の頃が良かったなあ。

気を取り直して出発。
地下鉄の駅構内にある計5ヶ所のポイントを巡ってスタンプを集めると、
先着で特製ステッカーがもらえる。
抽選で「声優サイン入りB2ポスター」などの賞品が当たる。
全くマニア向けの企画だが、地下鉄で人を余り見かけない。
この企画、乗っている人はいるのか？
もっとも、もう終了間際だし･･･。