Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

京都駅 三条界隈 

さて、昨日今年初めての京都、
スタンプラリーにかこつけてあちこち見て歩いた記録、
昨日の続き。昼と夜の京都駅、三条界隈、
そして私の本命であった、京都伊勢丹のえき美術館、
「てっさい堂」の貴道裕子コレクション、
『美しき日本の小さな心 豆皿 帯留 ぽち袋』展。
なかなかに趣深いものがあった。


それでなくても京都は千年の都、和のイメージ。
なのに、どこの未来都市かと見まごうばかりのJR京都駅。
まずは、ランチの後見て回った、昼間の京都駅をご覧あれ。


    

  


大阪駅の上にも、屋上庭園ができているかが、できたのはこちらの京都駅の方が先。
庭園というか、涼み場というか、狭い京都の町を四方八方見渡すことができる、
そういった物見台の風情だが、竹が植わっているところが和風。
されど、幾何学模様の対称性は洋風という作り。
あいにくの天気で遠くまでは見渡せなかったものの、
京の町の雰囲気を知るにはこれで十分かといった眺め。


そして、駅の方に下っていくと、幅の広い階段。
きっと夜はイルミネーションが綺麗だろうと思われるが、
こんな感じ。屋根が日本とは思われない景色を醸し出している。


    

    

  


飾られている門松までも、何だか現代風の生け花、
正月も松の内を過ぎ、少々萎れかけているものの、物凄い迫力。



地下鉄のスタンプラリーは外の景色が見えない。
三条駅で最後のスタンプを押して、烏丸御池に向かうばかりになった時、
和菓子屋でわらび餅を頂き、ちょっと遅めのティータイム。
職場にお土産、干菓子、生菓子、ちょっと上品なお茶請け。


    

  


以前とーちゃんと来た時は、あの店に入って…と懐かしいさで一杯。
そんな麹やを通り過ぎると、こんな石碑がさらりと立っているところが京都。



そして、街中の小さな川辺というか、用水路風情でアオサギやシロサギが、
のんびり魚を探して人を怖がらずにいるところが、すごい。
食事に夢中で、カメラを構えている人間なんか全然気にしない。


    

  


『美しき日本の小さな心 豆皿 帯留 ぽち袋』展は、こちらに詳しい。
娘も夢中になってみてくれた。『おじゃる丸』の小っちゃいものクラブではないが、
小さいものは皆かわいらしく愛らしい。清少納言もその昔、書いていたが。
その小さな器の中に、雅な心、遊び心、職人としての意地と粋、使い勝手と相まって、
華やかな侘び寂びも兼ね備えて独特の持ち味、使い込まれた良さ、
場を取り持つ、アクセントになる、演出の小道具、生活の息遣いが、
こういう形で表されるのかと、ほぅっとため息。


    

  


夜の京都駅を見ながら、帰途につく。夕食はお高い京都で遠慮。
「謹賀新年」の階段の模様にカメラを向ける外国人観光客も。
シンデレラの階段ならぬ、京都駅の階段。
そして、いつかは行ってみたい温泉があるという京都タワー


    

    

  


大阪駅に戻って、以前とーちゃんと食べた中華の店へ、
娘と一緒に入ってみた。かーちゃんとしては贅沢だと思いつつ、
思い出のある店を昼も夜も廻った形。
ここは箕面にある本店が一番おいしいんだけれど、もう行けないね。
遠いものねえ…。


  


社宅時代を偲び、台湾旅行の思い出を語りながら、
娘と過ごす三連休最後の夜。
スタンプラリーで京都地下鉄を廻り、美術展を見て、お食事。
今年最初の京都はこれにて終了。
お休みなさい。

手のひらにのる骨董

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貴道裕子のまめざら〈2〉―伝えたい日本の美しいもの

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