Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

円覚寺

(日付のミスでコメント欄がずれてしまいました、すみません)
(とりあえず、写真が整理しきれないままのupです)


  

  


32年ぶりの鎌倉、家族で初鎌倉。今話題の『海街diary』の場所。
リアルタイムで読み続けてきた作品の背景、
そして、学生時代の卒業旅行の場所へ向かう。
なのに、全然記憶が蘇らない。全く覚えていない。


  

  


北鎌倉の駅を降りて円覚寺はすぐ側。本当に、こんな場所だった?
シャガの花が至る所に咲き、藤棚も見事。
思いのほか観光客は少なく、連休中でもこの程度の人出かと。
山の斜面を登るように、円覚寺の境内を見て回る。


  

  

  

  


娘もカメラを持って張り切っている。
山の空気、早緑の青紅葉、寺院の建物、庭、木々、石碑。
小さな仏様、石像、方丈の顎、生けられた花、座禅を組む人々、
自然の霊を祭る祠、昔の修行場の跡と思われる石窟。


    

  

  


普段見ることのない天井画、龍が天から私たちを見下ろす。
静かで明るい世界。小さな水の流れ、宿り木、蔓草、
ここでしばらく辺りを眺めていると、何もかもが清浄な気に溢れて、
明るくさざめく波動の中にいるような、不思議な気持ちになる。
アップダウンのある境内を歩くのは、かなりの運動。


  

  

  

  


禅寺の山門、舎利殿、弁天堂、仏日庵、妙香池、見所は沢山。
折しも季節は晩春、花の盛り。牡丹やクリスマスローズ
去年明治村近辺で見損なった、なんじゃもんじゃの花も見ることも出来た。
花と緑に囲まれた山の山腹に広がる円覚寺
北条時宗と無学祖元はどんな景色を見ていたのだろうか。


  

  


整理しても3人分の写真から選ぶと同じような景色でも、それぞれ視点が異なり、
それなりに面白い。なかなか写真の整理が進まないまま、
どんどん時間が経っていく。
円覚寺は私たち3人にとって、ちょっとハイな気持ちにさせてくれる、
不思議な禅寺だった。


  

  

  

  


京都が身近にある関西とはいえ、普段、寺院を訪れることはまれ。
ましてや少しずつ学校で歴史を学び始め、歴史上の人物が出てくる土地を、
関西から遠く離れて訪れた娘にとっては、その歴史舞台の地そのものが、
なかなかに興味深いものらしい。


    

  

  

  


あれは時々見かける模様。大きな丸。禅宗の教えを絵で描いた時の。
赤い緋毛氈の上でお茶を一服しながら休憩する人々。
ここを見るのにまた拝観料。あれれれ? 
赤い牡丹。窓からそっと覗く茶室の中。
待合席に当たる所で座って一汗ぬぐう。


  

  

  

  


見慣れぬ模様のマンホールに映る影、長く続く石段、大きな釣り鐘、
木彫の神獣達、どれもこれも、あれもこれも撮りたくなって、
取捨選択が出来なくなっている。ああああ。


    

    

    

  


何でもかんでも写したがって記憶に留めることを忘れた人間を、
そっと横目で眺めているような猫。
何処より来たりて、のどかな春を体現している?


  

いろはにほへと―鎌倉円覚寺 横田南嶺管長 ある日の法話より

いろはにほへと―鎌倉円覚寺 横田南嶺管長 ある日の法話より