Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

須磨離宮公園

(写真は全て大きくなります)
家人の要望で神戸方面へと連休前から決めていた、須磨離宮公園。
関西に居るから神戸や京都、奈良にしょっちゅう行くわけではない。
それなりにプチ旅行、それも、車を使わないとなると時間も掛かる。
しかし、連休中車で遠出は覚悟がいる。
そのためのスルッと関西3dayチケットを活用して、須磨へ。
残念ながら薔薇の時期には10日ほど早く、幸い牡丹は見頃。
薔薇の小道なる住宅街を抜けて、これまたプチ山登りと思える道を歩く。


    

    

  


月見山という小さな駅を降りると、手作り豆腐の店。
そこで豆乳を飲んでレッツゴー。ねぼすけ家族のお陰で、
予定していた園内スタンプラリーの受け付けにはタッチの差で間に合わず。
地図だけ貰って全て確認して回ること、2時間。
広大な園内の季節の花々、植物園、山野草の展覧会、
せっせと見て歩いた。昨日の蜻蛉池公園よりも見応えがある。


    

    

    


それもそのはず、なんと言っても須磨離宮公園なのだ。
源氏物語の須磨の巻ではないけれど、旧武庫離宮(須磨離宮)、
大正天皇の従兄の別邸を明治末に買い上げ、大正期に整備、
今上天皇の結婚祝いとして戦後、神戸市に下賜されたという広大な公園。
自然が残っていて広いはずだ・・・。


    

  

  

  

  


しかし残念ながら、建設当時の建物は戦災で焼失、
植物園を寄付した財閥の西洋風の建物も阪神大震災で倒壊。
美しい風情の影に、戦災と震災の傷を抱え持つ須磨離宮公園。


    

  

  

    


珍しい草花、咲き乱れる季節の花々、
温室の蘭の解説に最近馴染みの大山崎美術館の記事、
蘭の栽培についての蘊蓄の記事を見つけて少し嬉しくなる。
関西の財閥、経済人は趣味で花を愛し、花にお金を掛け、
自宅に温室を作り、蘭の栽培に情熱を傾けた。


    

  

  

  

  


今は平和な時代で、家族連れが当たり前の様に公園を楽しみ、花々を楽しむ。
労せずして手入れされた美しい花々を見ることが出来る。
その恩恵の影に、歴史を垣間見て物思うこと多々。
花々は黙して語らず。ただ静かに咲くのみ。


    

  

  

  

  


桜の季節は過ぎたものの、どの花も美しく光に溢れていた。
季節先取りの園芸種の紫陽花、名前は知らないけれど見知った花々、
名前を思い出せない花、知っている花。娘もカメラ片手に日の光を浴びて、
家人は関西の空気、光溢れる離宮公園の穏やかな風景の楽しむ。


    

    

  


西洋式の庭園が中心のあちらこちらを巡り歩き、
大きな噴水を見下ろすレストランでランチタイムは既に3時。
お腹空いた、お腹空いた。景色が綺麗だと御飯も美味しいね。


  

  

  

  


そこで一服しながら周辺を地図で見ると、すぐ近くに須磨山上遊園というものがあるらしい。
全くの予定外だったが、山の上からの景色が見たい、
須磨を一望できるというのはどんなものだろうとワクワク。
噴水を見下ろすテラスからどんどん下って、離宮公園の出口に向かうまで、
和風のまだ花の咲かぬ菖蒲園などそぞろ歩きながら、心は既に山上遊園へ。


    

  

  

  

  


須磨の海はこの公園からも見ることが出来るのだけれど、
源氏物語の雅より、ロープウェイで山上に上ることが出来る、
その魅力に惹かれて疲れた足を再び月見山駅まで下る。


  


源氏物語の鑑賞と基礎知識 須磨

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