Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

須磨浦山上遊園と敦盛塚

夕方、少し日が長くなったとはいえ、山上遊園で遊ぶ時間は無い。
それでもここまで来たからにはと、駅に向かう。
元来た薔薇の小道を下って月見山から須磨浦公園駅へ。


    

    


海抜246メートルの鉢伏山から旗振山に広がる須磨浦山上遊園
高い所に登りたがるなんてと笑いますか?
ロープウェイがあると知ると乗ってみたくなる。
その名も清盛号と義経号。須磨は源氏物語の舞台ばかりではない。


    

  


高度が上がるにつれて、海が遠くなる。景色が広がる。
新緑が濃さを増すこの季節、穏やかな潮風に吹かれている木々を眺めつつ、
頂上駅へ。旗振山という名が、いかにも戦場を連想させる。
そこから更に山頂となる回転展望台まで歩いて登る。


    

  

  


もう夕焼けの景色。遊園地の乗り物は全て止まっている。
既に殆どの観光客が下山する中、展望台の上から眺めた景色、
久しぶりに見る明石大橋。いつも、ここを車で通っていたのか、
徳島に向かって・・・。そう思うと、胸が一杯になる。


  

  


遊園地で遊ばずに、景色だけを見て過ごす家族の夕方の時間。
遊園地で遊ぶことの無くなった中学生の娘を連れて、
景色だけを見て過ごす夕暮れ。
ロープウェイを降りて目指すは敦盛塚。
中学生の時に習った『平家物語』の敦盛の段。
暗唱させられたので記憶に残る、熊谷直実平敦盛の悲劇の話。


    

  


一ノ谷の合戦、福原からの平家の都落ち
平清盛』の大河ドラマがあったのは去年のことだが、とうとう見なかった。
何だか型破り過ぎて付いていけなかったのと、ドラマを見る習慣が無くなったのと。
最近では朝ドラも煩わしく感じるようになってきたし。
それでも、中学校1年で習った平家物語は高校時代に習ったよりも印象的。
若くして討たれた笛の名手、若武者の話は忘れられない。
娘は全く知らないのが残念だが。


    

  


時間も遅く、「敦盛蕎麦」なる店も石碑の近くにあったが、入れず。
目の前の海、須磨浦公園から桟橋側は入浜料も必要、
疲れて歩くのも気が進まず、海辺の景色を眺めながら、しばし休憩。
やっぱり海はいいなあ・・・。何が釣れているのかなあ。
海釣り公園に頑張って行けば良かったかなあ。


  

  

  

  


さて、須磨から電車待ち。こんなに自然が一杯。
田舎に感じるけれど、ここも神戸市内。何だか不思議な感じ。
食事をする場所を見つけることも出来ない浜辺、
食は食い倒れの大阪に戻ってということで、梅田で夕食。
デパ地下やレストラン街の豊富さは有り難い。
お洒落な雰囲気よりも、栄養のバランスの良い定食に限る。