明治屋ビルと大阪農林会館
昨日の続き、読書メーターの大阪オフ会も兼ねた大阪近代建築ツアー。
綿業会館、綿業会館新ビルと続いて、
(綿業会館の記事はこちら→http://d.hatena.ne.jp/neimu/20120309
http://d.hatena.ne.jp/neimu/20120310 http://d.hatena.ne.jp/neimu/20120311)
そして初めて訪れる明治屋ビル。大正時代に建てられたビル。
1会に設計図があり、中にはシャンデリア。5回のインテリアの店で、
当時の内装(窓や天井)、金庫などを見せて貰った。
ヨーロッパの家が築200年のマンションなのに、中が超モダンという映像を見たことがある。
そんな感じ。古いビルだから内装が古いままとは限らない。
でも、窓や金網の入った窓、留め具はかなりうらぶれた感じ。
賃貸料、どんな感じなんだろう。店を持てるわけもないのに、興味津々。
こんなビルの中で起業、それは素敵なチャレンジだ、なんて考えてしまう。
ショールームの一隅、創建当時の建物の名残をあちこちに認めながらも、
モダンなインテリアの数々にちょっとした妄想めいた夢を垣間見る。
白く塗りつぶされた大きな金庫の内部は、ウォークインクローゼットになっていた。
ああ、およそ100年近い昔の人が今の部屋の様子を見たら、
どんな感想を抱くのだろうか。現在の活用のされたかを知ったら。
ずんずん歩いて、かつては銀行今はイタリア料理店になっている
堺筋倶楽部アンブロシアを眺め、原田産業を通り過ぎて、
次の目的地は大阪農林会館。
美容室、雑貨屋、ちょっとした隠れた穴場のような店が続く。
お洒落なお店がこの古いビルの中にあるギャップ。凄い。
手芸用品と、自然食品のお店二つ見学。
地下鉄で移動して市内を突っ切ることが殆どの場合の人間にとって、
地上に大大阪時代の古いビルがいまだに健在、頑張っていることに驚かされ、
お洒落なシャンデリアやこだわりの商品の数々に驚き・・・、
やっぱり自分は時代の空気からどんどん遠ざかっている、
ドップラー効果で言えば消えるように遠ざかっていく音の部分に属している、
そんな印象を抱きながら、若い人たちと共に見学。
「母の日」だからと親にプレゼントを買い求める参加者の青年を見て、
何だかちょっと羨ましくなる。良い子育てをしたんだなと。
あれこれ欲しいものはあっても、無駄遣いになってしまう。
また似たような物を買ってきた、そんなふうに言われてしまうのがわかっていて、
自分のための物も買えない、気後れがしたりする今日のような1日。
そう、自分だけが何かのイベントに参加しているとなると。
かなり歩いて疲れてきたが、まだまだ予定はあるようで。
この盛り沢山な企画にありがたさを感じる反面、ちょっとキツイ、
こなしきれないかも・・・とどんどん不安になる。
雨の日、ずっと歩き続けるしんどさ。
初めて出会う人の中に立ち混じる、何とも言えぬ緊張感。
もう、2時間以上ウロウロしている、知らない通りをあちこちと。
まだまだ、大物が残っている。我が母校を設計したかのヴォーリスが丹精こめた、
大阪はミナミの老舗デパート、大丸心斎橋店が。
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