Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

大山崎春の茶会 松燻席・水仙席

さて、巡るお茶席もあと三つ。
それぞれ普段は使われることのないお茶室。
青もみじ美しい庭園のせせらぎの元、
大山崎の庭園の入り口近く、テントの下。
それぞれ場所も異なれば風情も違う。


  

  

  


先ずは、緑の木陰も涼やかな松燻席で、紅茶を頂く。
そう、お茶は緑茶も紅茶も元は同じ。作り方が違うだけ。
福建は紅茶の産地でもある。本日は私の大好きな癖のある紅茶、
昨年の夏の茶葉 正山小種(ラプサンスーチョン)。


  

  

  


いつもと異なるのは紅茶ということで、氷砂糖が出されている。
お好みでどうぞというわけ。中国茶会で紅茶も出るんだと、
娘としみじみ。お茶の世界は面白い。そして、楽しい。
この美しいお庭の中で別世界、格別の味。
自分の知っているラプサンスーチョンではない、一期一会の味。


  

  

  

  


そして、順番を待ってやっとは入れるお席。橡の木茶屋と呼ばれるお茶室。
大山崎は全て足が楽な立礼の席なので嬉しい。
昨年春は意識していなかったが、橡の木陰にある茶室。
今年はじっくり花も眺めた。さて水仙席とはどんなお茶?
福建の手摘みの岩茶、武夷岩茶の一種で水仙のような香りがするのだとか。


  

  

  

  


若い頃に習った茶道の世界でもお道具拝見があるが、中国茶の世界でも
それなりにきちんと拝見がある。次の人が待っているので、
じっくり見ることは出来ないけれど、お軸、花、花入れ、茶葉はもちろん、
器も全て鑑賞の対象になるのだが、
さすがに3年続けて来ると、あちらこちらで見覚えのあるお道具であったり、
このお席だからこそこのお道具なのか、と思ったり。
そんな心で味わい、目で味わう世界も楽しい。


後残り一席は、庭園をずっと下っていかなければならない。
さてさて。


塗物茶器の研究―茶桶・薬器・棗

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見て・買って楽しむ茶器・陶芸の名品 (別冊炎芸術)

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