Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

記憶の断片もなく

前の前の職場の記念の集まりに出向く。
知っている人がいないではないが、
特にいるわけでもない。
仕事上の付き合いなんだけれど、挨拶してくれる人がいるといえば嬉しい。


でも、義理で挨拶してくれる人に、
何と言っていいか分からず曖昧な笑顔を向けてしまう。
本音を探り合うでもなく、長年の付き合いというわけでもないのに、
かつて同僚だった人、仕事上関わった人と、
緩く、ごく緩く繋がっていることを確認しつつ、
この世界に属している自分をぼんやりと感じている、この不気味な感覚。
嬉しくも楽しくもない、不思議な感じ。


誰が来ていたのかも、誰と会ったのかも、
どんな話題が出たのかも、ちっとも思い出せない。
何も記憶に残っていない。
どういうことなんだろう、これは。
どういう訳なんだろう、これは。

記憶

記憶

記憶の光

記憶の光