Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

百万遍ゲストハウス

休日出勤だったので、あれこれ遅くなったけれど、
娘と待ち合わせて、やっとの思いで京都にやってきた。
久しぶりに京阪電車に乗るために淀屋橋に来てみれば、
こんな楽しい電車を見ることが出来た。
さすがひらかたパークを擁する京阪だけのことはある。


    


明日の関西科学塾に大阪南部から早朝出向くでのは時間的にしんどい。
叩いても蹴っても起きない中学生を引きずっていくよりも、
親馬鹿ちゃんりん、贅沢だが京都大学の近くに宿を取った。
出来たばかりで評判の良い、気軽に泊まれる百万遍ゲストハウス
外国の人も泊まるという。


  

  


色んなことが娘の未来への刺激になれば良いと、
世界の狭い、年齢的に離れていてあまり頼りにならないかーちゃんは悩む。
一人っ子で、流動的な家族の中で、個性的で、友だちも少なく、
自分の世界に偏り勝ちな、思春期の時代を狭く閉じこもることがないよう、
親ができることは何かよくわからないけれど、
娘の好きな京都の町、京都の雰囲気、その空気に触れる時間があればいいと。



地名が面白い。百万遍
一体何を唱えて、百万遍
誰に出会って、百万遍



近くに色んな店があるようだったけれど、夜7時前後到着した私たちは、
観光するよりも、夕食の場所を探すのに一苦労。
結局学生食堂に匹敵するような、味は今一つでボリュームがあり、
カロリーの高い安い店で、AKBだか何だかの投票TVを眺めながら、
雑然とした店内で夕食。



いったん戻って、近くの銭湯へ。
家人の住んでいた場所(吹田)には、老夫婦の営む素敵な銭湯があったが、
下宿する大学生は減り、マンションアパート暮らしが多くなったのか、
あっという間に店をたたんでしまった。
娘は菖蒲湯のこどもの日に入浴し、牛乳を貰ったことが忘れられない。
幸いもう一件、離れた所に街の銭湯は健闘中。
その思い出が、百万遍で銭湯へ。
ゲストハウスのシャワーよりも、銭湯へと足を運ばせる。



夜の談話室は、ワイン片手に本を読む人、
シャワー室に出入りする人、
私たちのように持ち込みのデザート(アイス)を食べる人、
それぞれ、思い思いに寛ぐ。
ここはお茶も自由に飲めるし、冷蔵庫もあるのでとても便利。
ご自由にどうぞの品物、設備がとても整っている。
置かれている本のセンスもなかなかのもの。
もちろん観光案内の地図だってある。
とても至れり尽くせりで嬉しい。



静かな京都の夜、百万遍で過ごす時間。
よしずのカーテン、綺麗な部屋、ふわふわの羽根布団、ベッド。
親子の時間、母と娘のお泊りの夜が更けて、朝になる。

京都の路地裏図鑑―上ル下ル東入西入、路地入ル。

京都の路地裏図鑑―上ル下ル東入西入、路地入ル。