Festina Lente2

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阿闍梨餅

娘が過ごした京都の午後、6月9日の夕方。
私が銀閣寺を駆け足で見学していたころ、関西科学塾を終え、
むすめの写真に写っていたものは…。


阿闍梨餅 ご存知ですか?
私はお茶のお稽古の時に初めて食べた代物。
知っている人は知っている、有名なお菓子。
阿闍梨とは何ぞ? 仏教用語だよね、確か。
えらいお坊さんのイメージがある。
しかし、一部の人間にとっては阿闍梨餅はブランドスィーツ!
(ちょっと大袈裟かな)



百万遍ゲストハウスに泊まった時、宿のお姉さんが近所の有名な老舗、
阿闍梨餅のお店がありますよ」と教えてくれた。
朝の散策の帰り、まだ開店前の店の前を通り、
京大キャンパス内で娘と別れるときにお小遣いを渡して、
時間があれば阿闍梨餅を買って待ち合わせの場所に来るよう頼んでおいた。


    

  


実は娘は甘いものがあまり好きではない。
何でも節操なく食べたがる母に似ず、腹八分目。
親が連れまわしたので、同年齢の子供よりは味にうるさい。
虫歯で苦労したので3つぐらいまでチョコレートや飴はおやつに与えず、
(保育園で出されていたのは予想外だったのだが)
その結果、小学生時代、めでたく無事に虫歯無しで卒業。


    

  


ただし、長じるにつれチョコは大好きになってしまったが、
あんこが苦手、それも私の子供のころと同じでさらし餡は平気なのに、
粒餡が苦手、甘いものはちょっと・・・という子に育った。
その娘が一人で阿闍梨餅の本店、満月にて食すこととなり、
随分気に入って興奮して買い物をしてきたよう。


    

  


これまでも出向いた先でお茶室があれば、和菓子とお抹茶を楽しんできたので、
ぶつくさ言いながらも甘い和菓子を食べてくれたのだが、
もとより綺麗でかわいいものが好きなお年頃、その中でも、
余りかわいい形ではないものの、できたてほやほやの温かい阿闍梨餅、
お店で堪能して、すっかりファンになった模様。
確かに包み紙はあったかい。さっそく帰りに京阪電車の中で二人で味わう。


私が買ってきた豆腐屋さんの稲荷ずし等、その他、
ちょっとした虫養いをつまみながら、京都から大阪まで、
これが思いのほか時間が掛かる。
単純に京都大阪間はJRが一番早い。
しかし、京都の町のどこに行くかで京阪・阪急・JRを使い分ける。
昔の京阪特急は三条までだったが、今では出町柳まで伸びた。
その結果、淀屋橋からの特急は停まる駅が増え、以前より時間が掛かる。
ただし、始発駅から乗ることのできる出町柳
ラッシュ時でも座って大阪(淀屋橋)まで帰れる。


    

    

  


娘は関西科学塾のワークショップが終わった後、一人でてくてく、
結局朝散策した界隈、叡山電鉄出町柳駅から川沿いを写真に撮って
時間を潰したらしい。川向こうに行けば、
同志社女子大同志社大学もあるのだが、
まあ、それはまたの機会に楽しもうか。
レトロな校舎が綺麗で眺め甲斐があるからね。


    

  


一人でお茶、一人で買い物、一人で散策、一人で写真、
ささやかな一人の時間を娘はどんなふうに楽しんだのだろうか。
何を思って過ごしたのだろうか。
一泊二日、私も京都に泊まるなんて、職場旅行以来、
30年ぶりのことで、まあびっくりの体験だけれど、
家族のお陰で思いがけない経験ができて楽しかった。
ゲストハウス体験。学生の町百万遍
娘よ、君はどうだった?
かーちゃんは楽しかったよ。

美味しい&愉しい 大人の京都 (´eclat travel)

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京の和菓子 - 暮らしを彩る四季の技 (中公新書 (1806))

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