Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

鍵盤楽器の祭典

夜遊びして、朝ゆっくり起きて(これも非日常)、
のんびり身支度して出かける。というか、帰阪準備。
しかし、せっかく夢の超特急(言い方が古いね)で上京した限りは、
何もせずに帰るわけにはいかない。
というわけで本日の予定は、コンサート。
それも、憧れのサントリーホール、初。
七夕コンサートで3時間ピアノぶっ続けという豪勢さ。
(1度だけ休憩はあったけれど)



ガラガラとカートを引きずって、サントリーホールへ向かう。
幸いなことに当日券あり。なんと言っても七夕コンサートなのだ。
なのに、4月から自分のチケットだけ買っているというのはどうよ。
単身赴任者の常として、気晴らしが必要なのは分かるけれど、
もう少し、どないかならんか?
私が10年間ピアノを習っていたのを知っていて?


        

        

        


曲目は・・・「日曜午後の七夕まつり、きらめく名曲、星の数!
誰もが一度は聴いたことのある珠玉の名作。
いつかは弾いてみたいと思った憧れのあの曲も…。
8人のピアニストによる4台16手もお聴き逃しなく!」
という豪華絢爛。なかなか体力気力のいるコンサート。


       

       

       


チェンバロの音色
バード:フルートと太鼓 「戦い」より
ファーナビー:オールド・スパニョレッタ
ラモー:組曲 ニ短調より「一つ目の巨人」(以上、水永)
■ドイツ・オーストリアの音楽
バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(岡田)
モーツァルトトルコ行進曲(宮谷)
シューマントロイメライ(山本)
ブラームスハンガリー舞曲第5番(田崎&岡田)
■偉大なるベートーヴェン
ソナタ第8番「悲愴」第1楽章(田崎)
ソナタ第14番「月光」第1楽章(干野)
ソナタ第23番「熱情」第1楽章(若林)

■フランスの調べ
サティ:ジムノペディ第1番(菅野)
ドビュッシーアラベスク第1番(菅野)
月の光(宮谷)
亜麻色の髪の乙女(永野)
金色の魚(永野)
プーランク即興曲第15番(山本)
■ピアノの詩人・ショパン
エチュード作品25-1「エオリアンハープ」(菅野)
エチュード作品10-5「黒鍵」(山本)
ノクターン作品9-2(宮谷)
「子猫のワルツ」(宮谷)
「幻想即興曲」(キム)
エチュード作品10-3「別れの曲」(菅野)
「小犬のワルツ」(菅野)
前奏曲「雨だれ」(山本)
エチュード作品10-12「革命」(宮谷)
ノクターン作品第20番遺作(田崎)

ヴィルトゥオーゾの世界ラフマニノフとリスト
ラフマニノフ前奏曲 作品23-5(若林)
:音の絵 作品39-1(ラシュコフスキー)
リスト:ラ・カンパネラ(ラシュコフスキー)
愛の夢第3番(干野)
ハンガリー狂詩曲第2番(岡田)
■8人4台16手!


ライブレポートはこちら→http://www.barks.jp/news/?id=1000092263

        


サントリーホール。憧れの音楽ホールでコンサートを聴く。
折も折、本日は七夕。こともあろうにこの鍵盤楽器の祭典を、
家人はたった一人分しかチケットを買っていなかったのです。
(しつこく繰り返すのは根に持っているから)


        


そりゃ、単身赴任中の常として、
自分の時間を稼いだお金を自由に使うのはいいけれど、
自分だけコンサート三昧、子育てと介護と仕事、畑の世話は私だけって、
そりゃ無いわ。
という怒りが実は隠れているのが実情。
七夕にかこつけて、一緒に聞こうとは
(呼び寄せようとは)思わなんだか? とーちゃん?


        


幸い当日券があったので、買って頂きました。当然です。
幕間、残すは帰阪のみなので、アルコール摂取。
ああ、これが夜間のコンサートで、美しく着飾っているのであれば、
気分もぐっと盛り上がろうものを。
音楽を楽しむのも気持ち半分、ロマンチックに浸りきれない私。



そんな私の心を和ませたのは、気合いの入った、
入りすぎているくらいのコンサートそのものより、
ホール前の緑を手入れしている風景。
そして、東京駅まで送って貰い、日本全国の駅弁が並ぶという店で、
わざわざ親の故郷、宮城の牛タン弁当を買って新幹線へ。


        

        

        


ほら、私の涙雨ですよ。
次に会えるのは結婚15年記念兼、家人勤続25年の休暇旅行。

シューマン&グリーグ:ピアノ協奏曲

シューマン&グリーグ:ピアノ協奏曲