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『アフター・アース』

今日はtohoシネマの日。これを利用しない手はない。
とにかく映画を見る元気も減っているし、
夜起きている気力もなく。
・・・リアルタイムにブログを書く元気も無いほどなのだ。
というよりも、時間をおかずに何かを書いたら、
色んなものが、蓋をして鎮めたはずのものが、
噴き出してきそうで怖い。


何かを観に行こうと思い立った、そんな気力がだけでもめっけもの。
毎日の気分があっという間にジェットコースター。
仕事のことを思い出すと、現実の世界に立ち向かうと、
それこそ昔のミュージカル映画ではないが、
現実の世界の中が歌と踊りで粉飾されるように、
夏炉冬扇が心の安定剤代わり。


アフター・アース」いわずと知れた大スター。
大スターとなったが故に少々評判も思わしくない時もあるが、
何と言っても色んな役をこなすウィル・スミス、そして実子ジェイデン。
ジャッキーチェンと共演した「ベスト・キッド」(リメイク)も記憶に新しい。
父親と共演するのは7年ぶりだという。
そう、あの頃は本当に可愛い幼児だったジェイデン。
「幸せの力」を見ていると、父親の力の源が子供だと本当に納得。


だからこそ、今回の映画の主人公となる少年が
前作よりもどれほど成長しているか、どんな風に変わったか、楽しみでもある。
映画好きでもあり、思春期の娘を持つ親としても興味津々、
何となればよく考えてみると、そうなのだ、彼は娘と同い年だったのだと、
44歳のウィルスミスが羨ましくもある。
同じ14歳でも、どれほど豊かな世界でこの少年は生きているのだろうと。


奇抜というか、この作品用のヘアスタイルのせいか、
前回前々回の印象が全く思い出せないほど雰囲気が違う。
オマケに役柄の名前が「キタイ」。何だか変な響き。
後でパンフレットを見て、
これが日本語の「期待」から来ていると知ってぶっ飛んだ。
まあ、それはそれは。「HOPE」とするあざとらしさよりも良かったのか。
それとも、子どもは親の期待を背負うとする由来を良しとしたのか。


子供が頑張らなければ、親の期待にこたえなければ、
親は死んでしまうという絶体絶命の状況。
子供と動物には勝てない世界だから、子供を犠牲にしてまで
ストーリー展開を持っていくことはないだろうけれど、
ウィル・スミスが見守ることしかできない父、
アクション無しの役柄だったことに、ある意味、感慨。


そうかもしれない、思春期の子供の親は、
どんなに辛くても、口出しせずに見守ることしかできない、
そんな時間がどんどん増えていくのだろうなと。
そんなことを思わざるを得なかった映画、
「アフターアース」の帰り道。


  
アフター・アース (アルファポリス文庫)

アフター・アース (アルファポリス文庫)