Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

夏休み前の連休最終日

家の掃除や後片付けだけでおわる。
三連休をもっと有意義に使いたかったが。
娘の塾の送り迎えだけが最後の仕事。


リアル一週間前の日記。
見た目華やか、でも気分は行ったり来たり。
リアル気分を振り返ると、落ち込んでやっと息継ぎ。
一瞬、世界がカラーになり、すぐに暗転する。
そんな感覚で生活しているのがよく分かる。
いや、それが日常なのかな。
1週間前を思い出しながら、振り返るリアル日記。


七夕様飾りのない七夕様を迎える違和感を覚えつつも、
関東で過ごすオフは本日が最終日。
午前中から美術館の一つでも制覇したいと思っている私を尻目に
のんびりしている旦那。
1日をのんびり過ごしたいのは私と手同じだが、
関東で過ごす時間は限られているからこそ動き回りたい私。


この気持ちは、きっと死ぬまで分かって貰えないんだろうなあ。
二人でのんびり過ごすのが嫌なんじゃない。
限られた時間を有効に使いたいだけという、この気持ちを。
仕事で吸い取られていくばかり、自分自身がひからびて、
自分ではなくなるような気持ちを穴埋めするためにも、
違う世界、物、空気、建物に触れてリフレッシュしたいという
この気持ちを。


ただ体を横にして寝て、疲れが取れるだけでは
満足できないのだというこの気持ちを、
どう分かって貰えばいいのだろう。
どれだけ遅く寝ても、5時6時には勝手に目が醒める。
新聞に目を通したりニュースを聞いたり、
そんな1日の始め方が出来ない、ぼーっと過ごすだけの
朝を迎えている家人とは、共住みの時間が少なかった方が
幸いだったのかと改めて思う。


この人とは庭を持つ生活、朝から水をやり、収穫し、
料理をしながらニュースを聞き、食事を食べがら新聞を読む、
そんな生活は出来ない。
TVは見なくともラジオ聞くのは好きだというものの、
話題や出来事を耳の上に載せながら、
通りすがりのROMと同じで、実生活に取り入れることもなく
スルーしていく。


そういう情報の取り入れ方はしたくないと思う私は
体型に関わらず、気持ちだけはタイプAなのかも知れない。


サントリーホールで音楽を聴くことだけを目的に
今日の1日を過ごすのは勿体なすぎるのだが、仕方ない。
ぎりぎりまで出かけようとしない家人。
サントリーホールに足を伸ばすのは、もちろん初めての私。
譲歩して、出かける。ゆっくりどこかで美味しいランチでもなく、
お茶でもなく、慌ただしく会場へ向かう。
こういう動きをすること自体が気にくわないのだが、
口に出さないでおこう。音楽が大事。そう自分に言い聞かせる。


演奏はもちろん素晴らしかった。
というか、かつてピアノを習ったことのある人間には、
馴染みの深い曲ばかりで、自分の好みの弾き方かそうでないか、
あれは合っているのかミスタッチなのか、
微妙な所ではあるなと思ってみたりするので、
なかなか音楽の世界に入りきれない、
浅薄な聴き方しかできないと自己嫌悪に陥りながらも、
3時間余りの長丁場をやり過ごす。


幕間にちょっとワインなど舐めることが出来たのが
ささやかにも嬉しい。音楽を聴きながら一服。
もちろん煙草など吸わない私にとって、
着飾って出かけてきているのではない、
関西に戻る身軽な身支度のまま、
異世界別世界に身を置く贅沢はこの上もない喜びなのだが、
何かしら本来の自分ではない物を纏っているような、
そんな哀しさを意識して、それもまた苛立たしく切ない。


東京駅で買った牛タン弁当は、暖かいが量は少なく物足りない物だった。
そういえば、かつて東北大での学会に出向いて買った時も
同じ思いを抱いたなと思いだした時には、時既に遅し。
もっと色んな具材の入っている駅弁を選ぶんだったと思いつつ、
新幹線で大阪に戻った7日の夕方。外は夕立だった。

左京区七夕通東入ル (小学館文庫)

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左京区恋月橋渡ル

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