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タイムスクープハンター

休日出勤の土曜日、急いで帰宅し、
娘と『タイムスクープハンター』の映画を見る。
大画面迫力のNHkドラマといった感じ。
アップテンポのジェットコースタームービー仕立てで、予想以上に面白かった。
クレジット画面も渋くミステリー。
久しぶりに見る時任三郎は懐かしかった。
夕食はバイキングで満腹。(20139/7)


『劇場版 タイムスクープハンター 〜安土城 最後の一日〜』鑑賞。
SFとしては最もお手軽なタイムワープ、タイムスリップ、タイムトラベルもの。
ただし、もちろん歴史を改ざんしてはいけない。
歴史のひずみに落ち込んだわけでもない。
歴史の陰に、名も無き人々がどのように関わっていたのかを探る、
そういうコンセプトで下手をすると、観客のワイドショー的興味をそそる構成。
しかし、歴史オタクが喜ぶような細かい「萌え」の仕掛けを随所に仕込み、
なかなか見応えのあるTV番組を映画化したもの。


近頃流行の歴女も喜ぶ戦国時代、場所は安土城
老若男女、取り付き易い設定を持ってくるとは、
さすがNHKドラマから劇場版に持ってくるだけのことはある。
未来からの小道具を、如何に駆使して真実に迫るというのか?


人気番組のファンだけを獲得していても、この手のお勉強とお説教臭い歴史物、
それほど客足は伸びまいと思っていたが、予想外に観客は多かった。
でも、子どもじゃなくてやっぱり大人かな。
2時間特番を迫力ある大画面で見ることが出来たっていうのが、正直な感想。
面白いのは面白かった。
ただ、タイムスクープハンターを見慣れている人間には、
色んな場所、小道具が見慣れたものに見えてくるから不思議。


主人公の時空ジャーナリスト・沢嶋雄一こと要潤の決め台詞も、
杏ちゃん演じるタイムナビゲーター古橋ミナミも、
見慣れためには安定感のある物語運び。
杏ちゃんが未来からのサポーターだけではなく、
現場に突入、アクションも繰り広げるところはTVと異なり想定外。
それはそれで面白かった。


固くいかめしく構えるのではなく、歴史の裏側を想像。
結局は色んな理由で城に火が付いたようだけれど、真実はわからない。
肝心な所はいつものNHKドラマらしく「ご想像にお任せします」で
終わっているところが、これまたらしいといえばらしい終わり方。
私にとっては娘と一緒に話題にできる映画を観ることができた、のが
嬉しいひとときかな。


中学2年生。
夏に色々揉めて、結局はクラブから足を遠のけざるを得なくなった。
そんな娘と、どのように過ごしていけばいいか。
年は取っても、色んな意味で未熟な親であるだけに…。
たまにどこかに一緒に出かけ、食事をするぐらいが関の山。
未来から来たレポーターは親子関係は歴史に関係無く、スクープできるかな。


タイムトラベルはできない、普通の人間の普通の生活。
起こってしまったことは2度と元に戻らない。
無かったことにはならない。
やり直すことも難しい。
仕事でも、仕事でなくても。
そういう、小さな出来事は当たり前すぎてスクープにはならないのだろうけれど、
私の心の中では、いつでもスクープ並みのドキドキ感だ。(2016/01/29)