針刺しに涙する
文化の日。しかしちょっと非文化的な生活。
昨日出かけたので、家の中でのんびりとしていると言えば聞こえはいいが、
家の中に閉じこもっているのと同義。でも、昨日正倉院展を見たからそれでよし。
朝、ぼーっと御飯を食べながらTVの前。
何気なくつけていたTVで見た東北グランマの物語・・・、
震災から立ち上がろうとしている逞しい、
涙なくしては見られない奮闘ぶりが、温かい映像で流れた。
今日の明日へ−支えあおう−「東北グランマ 世界へはばたく」http://www.nhk.or.jp/ashita/bangumi/ はじんときた。
家も家族も仕事もなくし、手仕事針仕事で東北の女達は
ひたすら戦っていた、仕事をしていた、模索していた、
求めていた、繋がろうとしていた、忘れようとしていた、
もがいていた、必死になっていた。
手仕事の中に織り込まれ縫い込まれ形になっていったものは、
一人一人の濃密な過去、現在、未来。
笑顔を失い、笑顔を取り戻す、仲間との日々。
スイス在住の、日本人とのハーフの女性デザイナーと、
東北グランマ達が商品開発して、お猪口の上に針山を載せ、
しっかりとくくりつけてプレゼント用の品に仕上げた。
その一点物のギフト用針山、和柄の生地の針山。
今や日本から失われようとしている伝統柄の品々、
着物、刺し子、そういう物を目にしながら、
涙がこぼれた。
文化の日。私は何が出来ているというのだろう。
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