Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

陶磁器・ワイン・アフタヌーンティー

1週間風邪で沈没した先週を吹き払うべく、かなり前から予定していた
友人との午後を楽しむため、久しぶりに大阪市内へ。
淀屋橋から歩いて5分、中央公会堂周辺は鑑賞に堪える美しさ。
どちらかというと雑駁なエネルギー溢れる印象の強い大阪とは正反対。
静謐で知的な雰囲気に満ちている界隈だ。


    


何しろ東洋陶磁器美術館がある。お気に入りの場所だ。
本日はこの建物1階ロビーにて待ち合わせ。
この期間、特別展示は「定窯・優雅なる白の世界 ―窯址発掘成果展」
しかし、なんと言ってもこの美術館が素晴らしいのは常設展示。
朝から特別展だけを見て、少し館の人とお喋りし、待ち合わせ場所へ。


    

    


大学時代の友人と細々ご縁が続いて30年以上経つ。
今回は私から誘って、まずは腹ごしらえ。
空腹では行けない場所が今回のメイン、目的地なので。
幸い美術館向かいのレストランのランチは安くてボリュームがある。
ここもお気に入りの場所の一つだ。


    

    


お互い仕事が忙しく、住んでいる場所も離れているので滅多に会えない。
けだし、友情というのは気後れしたり自分から行動を起こさないと、
あっさりフェイドアウトしてしまうような気がする。
新しい友だちをホイホイ作るのは難しいことだから、
それなりに古いお付き合いも大切にしていきたいと思う私だ。
彼女を誘った理由の一つ。美味しくお酒が飲める友だから。


    


昨年味を占めたワインの試飲会。(もちろん有料だが)
雰囲気たっぷりのこの中央公会堂で、お安くイタリアワインを楽しむ。
レストラン関係者、輸入業者も大勢訪れるこの催し。
幸い一般の人間でも申し込んでおけばOK。
ただし、調子に乗って飲むと結構キツイ。
お喋りしながらゆるりと、あれやこれや品定めしながら飲む。
(飲食はチケット制、マイワイングラスを貰って各コーナーを回る)


    

    


何故か昨年よりもワイングラスがと手も大きくびっくり。
なので、持って帰らない人も続出。
お土産なのに勿体ないが、グラスは結構置き場所を取る。
(欲張って友人の分まで持って帰った私はいまだに置き場所決定せず)
気持ちよく酔って、雰囲気に圧倒されない前に場所換え。
ティータイムと洒落込む。


    

    


北浜まで行けば、レトロなお茶を楽しめる場所が。
ここでアフタヌーンティーを楽しむのが夢だった。
でも、なかなか時間も人も上手く取り揃えることが出来ない。
毎日の日常の中で「お気に入り」だの「至福」だの、
楽しい時間がそうそう無いのが大人の世界とは思いつつ、
学生時代に戻れないものの、気の置けない友人との語らいは楽しい。


    


あっという間に夕方。散会後、再び私は東洋陶磁器美術館に戻る。
チケットがあれば、再入場も可だからだ。
閉館時間までたっぷりと常設展示を堪能し、
「また来たよ」と声を掛けたくなる展示品に別れを告げ、
貴重な日曜の1日を心に仕舞い込んで帰宅の途につく。
窓の外には夕闇が忍び寄る。
冬至まではまだ1ヶ月近くもあるが。