Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

横浜三塔から中華街へ

(写真は全て大きくなります)
28日土曜日の朝、ラジオ日本文芸館の朗読は
大好きな山本周五郎の『日本婦道記』の「梅咲きぬ」。
年末の休日の朝に聞くに相応しい内容。
一寸嬉しくなった。


  


  


  


家族でお出かけ。家族で日本の歴史を振り返る一日となった。
まずは、有名な横浜三塔を見るという家人。
横浜市開港記念会館(写真を沢山撮った。素敵な建物)
横浜税関(クイーンの塔。中の解説が面白くて楽しい。)
神奈川県庁(キングの塔。外観のみ)見学。


  


  


  


大きな時計台が印象的な横浜市開講記念館
レトロな近代建築の外観に胸がときめく。
しかし、見学者は殆ど無し。年末だから?
(一部の部屋がアニメコスプレをした人達のイベント会場に)


  


  


  


床のモザイク、ロマンチックな階段の曲線、ステンドガラス。
設計図や当時の思い出を語る品々、説明。
隙間から覗いた会議室、まるでお芝居の舞台に立つような気分。
薄暗い室内を歩くと、一足毎に大正ロマンの香り?


  


  


  


横浜市開港記念会館は横浜開港50周年を記念し、市民の寄付金により大正6(1917)年に創建。
昭和34(1959)年からは「横浜市開港記念会館」の名称で、公会堂として利用。
修復されたステンドグラスは、異国の世界へ開かれた港町を象徴するデザイン。
修復記念誌も「甦る光」として発売中。


  


  


  


名残を惜しんで、休日のため見学出来ない神奈川県庁、
キングの塔の外観のみ眺めながら、海に向かって進む。
これまた冬の青空の下、くっきりとスマートな横浜のクイーンの塔
そして、正面入口の前に巨大な犬が。
その名も、税関を守る麻薬犬をモデルにしたカスタム君。


  


  


  


運上所時代から日本の輸出入を支えた税関、いい勉強になった。
バッタものと称される偽ブランド品、その他諸々の品々。
摘発される違反持ち込みの品々、水際で、庶民の知らぬ所で、
地味に日本の国益を守り、違法な物資の搬入を食い止めている現実を、
ちらりと垣間見ることの出来た建物。


  

  

  


中2の娘も興味津々で説明書きを読んでいる。
案内してくれる係の人も親切。
先ほどの人気のないがらんとした横浜市開港記念会館より、
近代的で明るい室内、分かり易い説明の数々。
なのに、私達家族以外見学者がいない年末の真っ昼間。


  


  


  


昼食の時間帯のせいばかりではないと思うが、私達も中華街へ移動。
家族で来るのは2回目だが、観光地ずれした横浜中華街でのランチは
神戸中華街同様かなり期待外れ。
昨年の台湾旅行は美味な中華料理とはかけ離れている。
いいお店を知らないせいかもしれないが・・・。
そして、前回見逃した關帝廟にお参り。
もっとも中華街の新年は日本とは異なり、まだまだ先。


  


  


  


神戸とは段違いの規模の中華街だけれど、大学生の頃訪れたような
異国情緒を味わえた雰囲気とは違う、ミナミやキタの繁華街と変わらない。
地元の人には馴染みの店もあるのだろうけれど、何だか不気味で怖い、
近寄りがたい猥雑さ、雑多な雰囲気ばかり感じて仕舞うのは何故?
安くて美味しいとても気さくな中華街、なんて何処にあるんだろう?
観光客目当ての看板が薄汚く醜い、歩きにくい通りを離れ、
再び海を目指して午後の散歩に。
そう、目指すは氷川丸


  


  


小説日本婦道記 (新潮文庫)

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横浜洋館散歩―山手とベイエリアを訪ねて

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