離れるために　その１

自分が一番正しいと思って、決して謝らない人間。
上から目線で命令、妥協のように見せかけて脅し。
冗談のように誤魔化して文句・愚痴・当たり散らし。
自分が調子悪い時は「優しくしろ」「気を遣え」と、要請。
文句は言うが、労りの言葉や挨拶はない。
要求をするだけ、自分と同じやり方で無いと気が済まない。
仕事には色んなやり方があり、人は色んな人がいる。
結果を求めるために心を1つにして分担し、担当し、
協力することはあるけれど、上下関係ではなくチームとして動く。
何も手足の如く言いなりになって仕事をするわけでも何でもない。

客が来れば俺の時間が取られると文句を言い、
食事やおやつも音がする匂いがする、湯気が来ると文句を言い、
俺の席の上に換気扇があるから埃も風邪の菌も食べ物のかすも、
みんな君の方から飛んでくると言われ、
とんでもない物言いをする人だなあとは思っていたが、
結局は「俺様が一番」とおだてられないと気が済まない、
このコンプレックスの塊のような認められたい人間、
周囲に当たり散らすことで自分の正当性を主張するような人間と、
どうして上手くやっていかれようか。

転勤時、彼が一番奥に陣取り、その横に席があてがわれ、
皆彼に背を向けるか離れる様な形で席が決まっていたのは、
理由なきにしもあらずで、歓送迎会に前任者が来ず、
仕事の引き継ぎも出来ず、誰も何も教えてくれないまま
やりにくい仕事をどうにかこなさなければならない、
「変な職場」「おかしな新天地」の状況を、
それなりの年齢だし、子供じゃあるまいしと我慢していた
自分が暢気な馬鹿だったのか。

来年度の計画を立てた会議の昨日の今日だが、
課の今年の責任者の所に出向き、相談してチームを離れたい旨、
申し出ることにした。いきなり直訴しに行くわけにも行かないし。
まさか、この年になってクラッシャーに再び出会うことになろうとは。
前職場では同性で同い年の人間だったが、今度は異性で同い年。
全くもって人事上、上下関係もなくチームを組むのに、
それほどのこだわりや相容れぬものを感じて、
ツノを付き合わせる人間が、これほど多いものなのか。
それともみな、年を取ってきて是が非でも許さぬの構えで、
仕事をしているということなのか。

とにかく職場で一大決心。
配置転換を希望することに。
もう限界。