良寛椿
そんな名前の椿があるのだろうか。
椿の種類は多いと言うが、首が落ちるから縁起が悪いと、
昔武家では植えないものではなかったか。
山茶花は良くて椿が縁起が悪いといっても、
椿は椿なりの良さがあるのだが。
どんな花が良寛椿というのか知らない。
しかし、ふと図書館で目にした題名に心惹かれた。
今大河ドラマに出ている役者の本だな、
そういえば彼は絵を描くんだったと思い当たり、手に取った。
偶然、彼が今の私の年齢の時に書いた本だった。
良寛和尚にまつわる話、筆者の生きる世界にまつわる話、
堅苦しい仏教の話でもなく、ありきたりの道徳本でもなく、
不思議な雰囲気であっという間に読めてしまう内容と
ボリュームだったけれど、心の中に火を灯したように
明るく温かく感じられるものだった。
辛いことが多かった1月半ばからこちら、
自分を慰めてくれる本は、
いつの間にか自然に手に取れるものなのだと思った。
こういう不思議がいつも身の回りにあるものだとは、
知っている年齢ではあるけれど、本当に不思議。
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ヘタな人生論より良寛の生きかた―不安や迷いを断ち切り、心穏やかに生きるヒント (河出文庫)
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