Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

復帰2日目

4時起床。(痛みで目が覚める)
勤務中は殆どものを食べないことにした。
食べれば意識がおなかに行く。
どうしても、痛みや違和感が気になる。水分だけは取ろう。
そのせいか、今日は快調に仕事ができる。(気がしているだけかな)
立っているのはしんどいけれど、座ってする分には何ともない。
痛みも少なくて、気分的にとても楽だった。


ただ、今日はなかなかに同僚の仕事上の悩み事が深くて、
単なる同僚にしかすぎない聞き手としては、やるせなかった。
組織上、システム上、内規上、我々の仕事の質・中身、
完璧なものなど、何もありはしない。


ただ、同年齢の男性の「今までの努力は認めて欲しいのだが」
という発言に、深く心を動かされる。みんな、悩んでいる。
彼は考えている。自分の仕事の中で、それなりの理想を求めて、
「一人でも多く救いたい。一人でも楽しく過ごしてもらいたい。
 一人でも、人生に前向きになってくれたら・・・
 自分の手の平から、誰も漏れて欲しくはない」と、
思わず、囲い込みたくもなる。
しかし、それは不可能。


彼は、呟く。「今までしてきたことは何だったのか。自分に疲れるんだ」
いや、そう思わないで、仕事をしている人間なんていやしないよ。
自分の信じる理想に照らし合わせて、結果を求めるからこそ、
自分の期待を裏切る現実に打ちひしがれる。いつもいつも、誰だって。
あなただけじゃない、あなただけじゃない。
そんなに、自分を責めて、他人の人生を幾つも引き受けることはない。
それは、引き受けられない。幾らどうにかしてあげたいと思っても、
どうにかならないかと模索しても、それ以上は。


抱えている人数が、関わらなくてはいけない人間が多すぎる。
誰も彼もに平等に手厚く、手を差し伸べられるわけないんだ。
いい意味で甘えさせて、甘やかして、少しでも人生に
楽しさや喜びを多く・・・とは思っても、それだけでは
相手の依存を引き出す結果にもなりかねない。
バランスを取るのは、難しい。
悩んでいるのは、あなただけじゃない。


聞いてあげられるだけなんだけれどね、お互い、いつも。
そして、「精神的にきついんだ」という言葉を、
黙って聴いているだけ自分が、恥ずかしくも辛くもなったりする。
彼の悩みは自分の悩みでもあるけれど、今の私は体調にかまけて
仕事に「距離」を置いている事が、どうしても意識されてしまうから。
忸怩たる思い。


雨上がりの金木犀の香りの中、二人で駐車場まで歩く。
さようなら、明日またね。お疲れ様。
7時過ぎ、帰宅。10時過ぎ、娘と共に就寝。
今日も、お持ち帰り仕事はできなかったな。