Festina Lente2

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帰りたい帰れない

何ということはない。休日出勤である。
それが、昼食を食べる間もなく、ざわざわ。
やっとお昼兼遅いおやつの時間になろうか。
全く食後の薬の時間だって無茶苦茶。
5時間おきなどという薬は、もうあって無きが如しの服薬。
それでも様子見の5日間が過ぎると、
嘘のように痛みが引いているのが嬉しい。


帰りたい、帰れない。だって、勤務時間だもの。
アポイントなしのお客さんだって来るんだもの。
でも、一生懸命やってもやらなくても、差が出ない部門もあって、
割り切れない気分のままで、掛け持ちで色んなことをする。


思うにイベントには向いていない人間だとつくづく思う。
こつこつと重ねていく、なだらかな曲線を描くような仕事なら
一つ一つの積み重ねを想定してイメージできるけれど、
単発・掴み・勢い・簡素簡略おもてなし型の人間ではないらしい。
よそ行き・おめかし・上げ底が苦手、ということなのだろう。


ただただ、この4月を乗り切れば、連休。
家族の時間を沢山作る裏で、実は割り切れない気持ちの自分がいるのだが。
一緒にいる、ということと、自分がしたいこと、の誤差。
一緒に過ごす、ということと、自分がしなければならないこと、の乖離。
あれもこれもと欲張れたらいいけれども、体は一つ。

ミッキーマウスの憂鬱

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ツレちゃんのゆううつ 心からミルクティー編 (ホーム社漫画文庫)

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以前できたことが、今はできない。
体力的にも、踏ん張りが利かない。
無理をすると、持たない。
思っていたように動かない、ポンコツを、なだめすかし、
何とか年度初めを乗り切ってきたのだが。
立場上の待機、職務上の規律、責任、全てを捨てて・・・。


白昼夢。
時々、動けずに過ごし、食事が運ばれてくるまでの、
穏やかに過ぎていく、静かな時間が恋しくなる。
それは、とても贅沢なことなのだけれど、
とにかく、衣食足りて眠りの足りる生活がしたい。
礼節には程遠い生活だから。衣食足りて礼節を知る、
という言葉がこの日本で生き残っていけるのか、
とても危ういと思うのだけれど。


春がまぶしく、若葉を揺らす窓からの視界。
一言も無い人の忙しさを思い、寂しさを紛らわす。
いつもの一言に甘え、いつもの一言に支えられ、
いつもの優しさに安心し、ふわふわと漂っていたから。


春のさようならは、心の奥まで寒くなることは無い。
春のさようならは、クリアファイルの中の連絡プリント。
その時になればまた思い出す、そんな感じのさようなら。
それでいいはずが無いのに、それで済むはずはないのに。


コピーが取れない、機械のせい?
コピーが取れない、あなたのコピーが。
コピーが作れない、人生の雛形が。
コピーができない、複写して、
         増幅してスペアを一杯作っておきたいのに。
自分、家族、仕事、夢、人、家、仲間、言葉。
偽者は作れない・・・。
コビーは作れない。
だから、・・・。


仕事、仕事人間でいることに疲れて解凍。
溶けると本当に芯が無い。一定しない、安定しない、
そんな自分を蒸発させてしまいたい。
そんな自分を、削除してしまいたい。
リセットしてしまいたい、そんな衝動に駆られて
「春の物思い」は巡る巡る。
さよなら三角また来て四角、四月の憂鬱、さようなら。

愛と憂鬱の生まれる場所―「脳科学の最先端」が教える、人間の感情と行動の「処方箋」

愛と憂鬱の生まれる場所―「脳科学の最先端」が教える、人間の感情と行動の「処方箋」