敢えて閉じて壁になる
1枚目と2枚目の差は何か? 色? 筆圧? 形? 構成?
描いた絵ではなく表情を見る。色彩心理学の知識も、
象徴から見る分析も、ラポールがあるのかどうか、
始まりなのか終わりなのかで違ってくる。
練習だから、という。これは危険な練習。
練習だからとしても、踏まれた地雷を処理するのは大変。
だから、敢えて閉じて壁になる。
何故、壁が必要か。何故、閉じようとするのか。
無機質な「作用」の有無で、図れないところにうごめく情念を、
なだめておくのに一苦労だから。
機能しているか機能していないか、検証力を高めるため、
それ以前にどこが問題点か見つける、考える、感じる。
「不一致」がどこで生まれるか、感覚の齟齬はどこで拡大されるか、
感情は何に揺さぶられるか、論理的帰結は何に妨害されているか。
そういうものに、たぶらかされるものかという、暗い情念を
飼いならすのに一苦労だから。
自分が投影するもの、投影に見出すもの。
どうにかしようではなく、どうにかされてしまうことへの反発。
どうにかしようではなく、どうにかされてきたことへの反発。
どうにかしようではなく、どうにもされたくないことへの反発。
自分が変わらなくては、やっていけないことへの怒り。
ありのままの自分では、やっていけないことへの怒り。
変わりたくないのに、変わらざるを得ない状況への怒り。
何故、自分が変わらなくてはいけないのか、
納得しきれていない、熾き火のように燻り続けるもの。
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恨んでいるのではなくて、怒っているのだ、私は。
地雷を踏む者は、共に吹き飛ばしてくれるぞ、なのだ。
そういう自分を井戸の中に見据えながら、水を汲む。
それは飲める水なのか、飲めない水なのか。
「青頭巾」の井戸を前に、旅立てぬ自分なのだ。
妄執は、心の中に隙間を作らない。
反芻される負の概念は、癌細胞さながらに潜み続ける。
心に手術はできない。心にふたは被せられない。
心は料理できない。味付けをしても切り刻んでも、
元は何かを知っているのは自分。
原材料が何かを知っているのは自分、この、自分しかいないのから。
煮立ち煮こぼれ、煮凝る思いを、どんなふうに食べるというのか。
空の様に荒れる。空のように晴れる。
雨も降れば雪も降る。流したいこともあれば隠したいことも。
しかし、誰かが地雷を見つけ、ボタンを踏んだ。
どんな核実験をしても大丈夫な場所は無い。
心の中にだって、そんな部屋は無い。
割れ鍋を押さえる綴じ蓋は吹き飛ぶだろう。
心は煮えくり返っているのだから。
静かな水面の底知れぬ深さのように、
だから・・・。だからトレーニングが必要なのだ。
それをトレーニングというものなのか。
心に贅肉があるのなら、走り込めば落ちるものなのか。
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ちなみに本日のお題。「自己受容とは何か」
自己受容を相手にどうやって伝えるか。
自己受容を相手に伝える上での困難点は。
考えれば考えるほど、自分が定点からずれていく。
こんがらがってしまう。もつれてしまう。
ろれつが回らなくなってしまう。
何よりも、自己受容を理解していなければならぬ。
100%でなくてはならぬ、でなければならぬ、の
禁止令のオンパレード。ああ。
地獄の釜が開くまで2ヶ月もあるというのに、
煮立ち煮こぼれ、煮凝る思い。
心にふたは要らないはずなのに、ふたをせざるを得ない日々。
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